著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

天府之国【てんぷのくに】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
天府之国

【読み方】
てんぷのくに

【意味】
自然の要害の地で地味が肥え、産物に富む土地。

【語源・由来】
「天府」は天然の倉庫という意味。

【典拠・出典】
史記』「留侯世家」

天府之国(てんぷのくに)の使い方

健太
ここは天府之国だったから、戦争中は大勢の子供が都会から疎開してきたらしいよ。
ともこ
へえ。そういえば、この辺は空襲の被害にあっていないわよね。
健太
そうなんだよ。しかも作物が豊富で、疎開してきた子供たちからは桃源郷って言われていたんだ。
ともこ
確かに、飢えることはないし、自然は豊富だし桃源郷よね。

天府之国(てんぷのくに)の例文

  1. 四川省は天府之国といわれ、現代ではパンダ保護センターがあることで有名です。
  2. 天府之国と呼ばれたこの辺りは、攻め込まれにくく、作物が豊かだったため文化が発展しました。
  3. 玉川上水が完成したおかげで江戸は天府之国になりました。
  4. この地方は山に囲まれ天府之国だったけれども、飛行機ができてからは安全を脅かされるようになりました。
  5. 天府之国として有名だったこの城は、万が一兵糧攻めにされても食物が豊富だったので、敵が降参して帰ってしまうほどでした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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