著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

腹誹之法【ふくひのほう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
腹誹之法

「腹非之法」とも書く。

【読み方】
ふくひのほう

【意味】
口に出さなくても、心の中で非難すれば罰するという法律のこと。

【語源・由来】
「誹」はそしるという意味。「腹誹」は口にはいわず心の中でそしること。

【典拠・出典】
史記』「平準書」

腹誹之法(ふくひのほう)の使い方

健太
ともこちゃん。今、心の中で彼のことを思いっきりののしっていたでしょう?
ともこ
あら。わかった?
健太
腹誹之法があったら、現行犯逮捕間違いなしだよ。
ともこ
日本には、そんな法律がなくてよかったー。

腹誹之法(ふくひのほう)の例文

  1. 腹誹之法で逮捕されないようにするために、感情が顔に出ないようにしなければなりません。
  2. 社長は人の心を読むことにたけているから、心の中で毒づいただけで腹誹之法で厳しく処罰されるよ。
  3. 腹誹之法で罰せられるなんて、よほど心が清らかな人じゃないと罪を免れることは不可能だよ。
  4. うそ発見器でもなければ、腹誹之法で罰することは難しいでしょう。
  5. 健太くんは今、心の中で私に罵詈雑言を浴びせているに違いない、腹誹之法で厳しい罰を課すことにしよう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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