著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

浮石沈木【ふせきちんぼく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
浮石沈木

「石を浮かべ木を沈む」とも読む。

【読み方】
ふせきちんぼく

【意味】
大衆の理に反した無責任な言論が威力をもつこと。

【語源・由来】
『三国志』「魏書・孫礼伝」より。水に沈むはずの石を浮かせ、水に浮くはずの木を沈めるような道理に反した言論が力を持つこと。

【典拠・出典】
新語』「弁惑」

【類義語】
三人成虎(さんにんせいこ)
曾母投杼(そうぼとうちょ)
聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)

浮石沈木(ふせきちんぼく)の使い方

健太
SNSが盛んになってから浮石沈木といった状況をよく見かけるよね。
ともこ
そうね。顔が見えないからって、みんな好き勝手な発言をしてそれが真実や正義だと思われているわよね。
健太
SNSが全部なくなる日は来るのかな。
ともこ
人間はおろかだからなくならないでしょうね。

浮石沈木(ふせきちんぼく)の例文

  1. 浮石沈木というように、大勢が言っているからといって、その意見が正しいわけではない。
  2. ネット上のコメントはたいてい浮石沈木、その善悪を判断することができる力を持たなくてはならない。
  3. 数に物を言わせて浮石沈木となることを恐れています。
  4. 議員たちの発言が、浮石沈木となっていて、国民の望まぬ方向に向かっていることに不安を感じます。
  5. 浮石沈木といった状況で、真実が隅に追いやられています。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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