著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

夫里之布【ふりのふ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
夫里之布

【読み方】
ふりのふ

【意味】
中国古代の税法の一。夫布と里布のこと。

【語源・由来】
「布」は銭のことをいう。夫布は職業のない者に課す税。「里」は居宅に桑麻を植えない者に課す税のこと。

【典拠・出典】
孟子』「公孫丑・上」

夫里之布(ふりのふ)の使い方

健太
消費税が上がるんだよね。おこづかいは変わらないんだからつらくなるなあ。
ともこ
昔の中国には夫里之布という税金があったんですって。桑や麻を植えない人には税を課したんですって。
健太
消費税よりいいじゃないか。税を免れるなら、百本でも千本でも植えるよ。
ともこ
安易に消費税を課すんじゃなくて、税金の無駄遣いをなくして納得がいく税制にしてほしいわよね。

夫里之布(ふりのふ)の例文

  1. 現代の日本に夫里之布があったら、ニートの若者はいなくなるだろうな。
  2. 夫里之布を課すようにしたら、緑化につながり、亜熱帯化した日本の夏を少しはましにできるかしら。
  3. わしの大事な庭じゃ、わしの好きなものを植えたい、夫里之布なんてまかりならん。
  4. 夫里之布の税金を払うくらいなら、しっかり働いて所得税を治めます。
  5. 夫里之布のように、なんでもかんでも課税して、税金を搾取しようとしないでほしい。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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