【四字熟語】
墨子泣糸
「墨子糸に泣く」とも読む。
【読み方】
ぼくしきゅうし
【意味】
人は習慣や他人の影響などによって善にも悪にもなるたとえ。
【語源・由来】
「墨子」は中国戦国時代の思想家墨翟のこと。「泣糸」は糸を見て泣いたということ。
墨子は白い糸が染料によって黄色にも黒にもなるのを見て、物事は何を選択するかで結果が大きく分かれ戻ることができないことを嘆いて涙を流した故事による。
【典拠・出典】
『淮南子』「説林訓」
【類義語】
・潜移黙化(せんいもくか)
・水随方円(すいずいほうえん)
・南橘北蘎(なんきつほくき)
・楊子岐泣(ようしききゅう)
・墨子悲染(ぼくしひせん)
・楊朱泣岐(ようしゅきゅうき)
墨子泣糸(ぼくしきゅうしぼ)の使い方
健太くんはどこの学校を受験するの?
僕は空手の強豪校を受けたいんだけど、母さんが墨子泣糸というのに、あんな不良ばかりの学校は駄目だっていうんだ。
お母さんの心配もわかるけれども、健太くんの意志を無視しないでほしいわよね。
そうなんだよ。僕の人生なのに・・・。
墨子泣糸(ぼくしきゅうしぼ)の例文
- 墨子泣糸というから孟母三遷することは大事です。
- 友人はちゃんと選ばないと墨子泣糸というからね。
- 学校の先生の影響は子供にとって小さくない、墨子泣糸というように、先生の採用に際しては厳しくしてほしい。
- 墨子泣糸というけれど、健太くんが悪の道に進んだのは友達の影響だった。
- 墨子泣糸というけれども、私は何色にも染められない、自分色に染まるんだ。