【四字熟語】
落筆点蠅
「落筆、蠅を点ず」とも読む。
【読み方】
らくひつてんよう
【意味】
過ちをうまくとりつくろうこと。誤って筆を落としてついた汚れをうまく蠅にえがく意。
【語源・由来】
中国三国時代、呉の画家曹不興が孫権の命で描いたとき、誤って筆を落として汚れをつけたが、巧みにつくろって蠅に描き変えてしまった故事から。
【典拠・出典】
『三国志』「呉志・趙達伝・注」
落筆点蠅(らくひつてんよう)の使い方
うわー。このアップルパイおいしいー。なんだこれ。
これはアップルパイじゃないのよ。タルト・タタンっていうのよ。
へえ。ちがう食べ物なんだね。
アップルパイを作っているときに失敗して、落筆点蠅したのがこのケーキよ。失敗作とは思えないわよね。
落筆点蠅(らくひつてんよう)の例文
- 失敗した黒い線を白い絵の具でごまかしたら、この陰の感じがいいねとほめられ、落筆点蠅に成功しました。
- カニカマは、人工クラゲを作ろうとして落筆点蠅した結果できたものです。
- 落筆点蠅というように、失敗から生まれる傑作もあるんだから、失敗を恐れてはいけません。
- ともこちゃんは、落筆点蠅して、ピンチをチャンスに変えて出世してきました。
- ポストイットは落筆点蠅して生まれたヒット商品、失敗してもあきらめないことが大事だよね。