著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

雲中白鶴【うんちゅうはっかく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

雲中白鶴

雲中白鶴の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
雲中白鶴

【読み方】
うんちゅうはっかく

「うんちゅうのはっかく」とも読む

【意味】
世俗を超越した高尚な境地にいる人。高潔な人。

四字熟語の博士
「雲中白鶴」という四字熟語は、普通の世界を超えた素晴らしいところにいる人、またはとても高潔な人を指しているんだよ。
助手ねこ
そやから、それは「普通の人とは違う、すごいところにいる人」やな。
まるで雲の上にいる白鶴みたいに、とても立派な人のことを指すんやな。
これは、「自分を高めて素晴らしいところに立つ人」をほめてる言葉やで。

【語源・由来】
「雲」は白雲、白鶴は白い鶴のことで、世俗から脱した高尚で潔白な境地のたとえから。

【典拠・出典】
三国志』「魏書」

【類義語】
・雲間之鶴(うんかんのつる)

【英語訳】
noble

nobleは「高潔な」という意味の形容詞。
英文例
彼は本当に雲中白鶴な人だった。He was noble person exactly.

雲中白鶴(うんちゅうはっかく)の解説

カンタン!解説
解説

「雲中白鶴」っていうのは、普通の人々が生きる日常の世界を超えて、素晴らしいところにいる人、つまりとても立派で正直な人のことを表すんだよ。想像してみて、雲の上にいる白い鶴のように、すごく高いところにいて、普通のことから離れて、清く正しいところにいるような人を指すんだよ。

「雲」っていうのは、白い雲のことだよ。普通の生活や世界から離れて、素晴らしく清潔で純粋な状態を表しているんだ。

この言葉の元になったのは、「魏志ぎし」っていう本に書かれている邴原へいげんの注釈から来ているんだよ。

雲中白鶴(うんちゅうはっかく)の使い方

ともこ
テレビで初めて将棋の対局を見たんだけど、すごく魅力的だったわ
健太
見たことないや。どんな感じなの?
ともこ
とにかく棋士の眼力がすごくて、雲中白鶴な雰囲気がただよっているのよ
健太
将棋のルール知らないけど、ぼくも今度見てみるよ

雲中白鶴(うんちゅうはっかく)の例文

例文
  1. 彼はいつも緊張感をもって仕事にあたっていて、その様子は雲中白鶴の趣さえあった。
  2. 私の父は雲中白鶴な人で、いつも周りから尊敬の目で見られていた。
  3. 彼女は決して約束を破らず、人のことを常に考えていて気づかい、雲中白鶴だった。
  4. 雲中白鶴な人は、常に孤高で美しい。
  5. 私は日頃から言動に注意し、嘘をつかず、正しい行いをして、周りから雲中白鶴であると思われたい。

雲中白鶴の文学作品などの用例

  1. かれは未だ二十二歳のはずであるが、その、本郷の下宿屋の一室にいて、端然と正座し、囲碁のひとり稽古にふけっている有様を望見するに、どこやら雲中白鶴の趣さえ感ぜられる。〈太宰治令嬢アユ
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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