著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

英雄豪傑【えいゆうごうけつ】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

【四字熟語】
英雄豪傑

【読み方】
えいゆうごうけつ

【意味】
すぐれた知力・才能をもち、武勇に秀でた者のこと。
また、才能や武勇に特にすぐれ、いっぷう変わっていてものごとにこだわらない人。

【語源・由来】
「英雄」はすぐれた知力と度胸をもった者。
「豪傑」は力が強く、武勇にすぐれた者。
「英雄」「豪傑」ともに、特に武勇にすぐれた者のことをいう。

【典拠・出典】

【類義語】
英俊豪傑(えいしゅんごうけつ)
海内無双(かいだいむそう)
国士無双(こくしむそう)
天下無双(てんかむそう)

【英語訳】
・heros
・warrior of matchless valor

英雄豪傑(えいゆうごうけつ)の使い方

ともこ
読書? 何の本を読んでいるの?
健太
うん。歴史小説だよ。
ともこ
歴史小説、好きよね。よく読んでない?
健太
登場する人物の英雄豪傑な気質がカッコよくて好きなんだ。僕も英雄になったような気分になれるからね。

英雄豪傑(えいゆうごうけつ)の例文

  1. 宮本武蔵と佐々木小次郎という二人の英雄豪傑が決闘したのが、巌流島の戦いだ。
  2. 派手さはないが、人のために尽くすという信念を実行し、率先して民を守る。それこそが英雄豪傑であると言われる理由なのだ。
  3. 三国志は様々な英雄豪傑が登場する魅力的な説話である。
  4. 英雄豪傑とは自らが名乗るものではない。人が称するものなのだ。
  5. 明治維新を成し遂げるために、日本各地から英雄豪傑が集まった。
  6. ゲームの世界では僕も英雄豪傑になれるのだ。
  7. 彼は英雄豪傑と言われているが、女性にはめっぽう弱いんだ・・・。
【春/島崎藤村】より
生の諸書―—就中(なかんずく)、歴史小説を好むや、英雄豪傑の気風を欽慕(きんぼ)し、寝ても覚めても其(その)事ばかりを思い続け、いつも己の一身を是(これ)等の英雄の地位に置かんことを望み居たり。

まとめ

注目すべきは才知・武勇にすぐれた「英雄」という言葉に「豪傑」という言葉が加わっていることだ。
ひときわ豪快という英雄の性格をあらわしたのだろうか。
強くて豪胆。とても魅力的な人物像が想像できる。
歴史書やゲームの中の英雄豪傑は主に戦って功をたてている者がほとんどだが、現代は乱世ではない。
道徳や正義を重んじ、自らの信念を曲げることなく貫く。そのためのいざこざなら、喜んで引き受ける。
現代の英雄豪傑とはそういう人物なのだろう。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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