【四字熟語】
燕雁代飛
【読み方】
えんがんだいひ
【意味】
人と人がすれ違いで遠く隔てられているたとえ。
「代」はかわる、かわるがわるの意味。
「燕雁(えんがん)代わって(かわるがわる)飛(と)ぶ」と訓読する。
【語源・由来】
燕(つばめ)の飛び来るころには雁はすでに去り、雁の来るころには燕がすでに去っていることからいう。
【典拠・出典】
『淮南子』
【類義語】
・参商之隔(しんしょうのへだて)
・社燕秋鴻(しゃえんしゅうこう)
・帰雁来燕(きがんらいえん)
【英語訳】
・Because you and I often passing each other, it is not possible to stay together easily.
・After the wild goose left, the swallow comes, and the wild goose comes after the swallow left.
燕雁代飛(えんがんだいひ)の使い方
ここのところ全然会わなかったね。
そうね。けっこう外出が多かったから、健太さんとはタイミングが合わなかったみたいね。
で、ともこ君が帰社した時は、僕が出かけていると・・・。
燕雁代飛ですれ違うことが多かったみたいね。でも、今日の飲み会は行くわよ。一緒にパーッと飲みましょう!
燕雁代飛(えんがんだいひ)の例文
- 同期入社のB君と一緒にいたのは研修時代だけで、その後はお互い海外勤務を含む人事異動なんかがあったりして、とうとう定年まで燕雁代飛というわけだ。
- 彼女とは、お互いに仕事が忙しくメールのやり取りが続かなくなってしまった。そんなのが一カ月、二カ月と続くうちに燕雁代飛で交際が終わってしまった。
- 人間関係を続けたいと思うなら、燕雁代飛などと言い訳せずに、自分から積極的に相手と連絡をとるべきだ。
- 燕雁代飛な相手もいれば、何も用がないのに何故か会ってしまう相手もいる。縁とは不思議なものだ。
まとめ
すれ違いが多くなるのは、それぞれの生きる場所が違うからだろう。
一緒にいたくても、いられない理由もある。
運命という言葉で片づけるのは簡単だが、たいていはお互いが譲歩することにより一緒にいる時間を作れるはずだ。