【四字熟語】
燕雀相賀
【読み方】
えんじゃくそうが
【意味】
新居の完成に対する祝福の言葉。
つばめやすずめは人家の軒下に巣を作るが、そうしたつばめやすずめも集まって完成を祝ってくれる、という意味。
一般的には「燕雀(えんじゃく)相賀(あいが)す」と訓読する。
【語源・由来】
大廈とは大きな家や建物のこと。
【典拠・出典】
『淮南子』「説林訓」
【類義語】
・燕雀之賀(えんじゃくのが)
・報恩謝徳(ほうおんしゃとく)
【英語訳】
・Congratulations on the completion of the new house.
・The Swallow and the sparrow which makes the nest under the eaves celebrate the completion of the new house.
燕雀相賀(えんじゃくそうが)の使い方
新校舎が完成したね。
「大廈成りて燕雀相賀す」なんて言葉があるけれど、新しい校舎が出来たのを祝ってツバメやスズメがいっぱいきてるさよ~。
ツバメやスズメも新しいところで巣を作りたいんだろうな。
ええ。人間と同じね。
燕雀相賀(えんじゃくそうが)の例文
- 燕雀相賀とくれば縁起がいい! 新居の平和と繁栄が約束されたようなものだ。
- 昔は広い家が多くて、燕雀相賀で賑やかだったものだが、最近の家は小さくなり、燕やスズメの巣もできなくなった。
- 家ができる時に小鳥の巣箱を買ってきた。燕雀相賀に来てくれる燕やスズメをもてなすためだ。
- 燕やスズメが巣を作ると汚れるからと、巣を撤去する世の中になった。燕雀相賀は死語なのである。
まとめ
新しい家を建てることは、人生の目標の一つのようなもので、それを達成するために人は日々努力するのではないだろうか。
新居が完成した時は達成感と自立感で嬉しさに満ちあふれている。
そこに、やはり自立を目指して自分の巣を作りたい燕やスズメがやってくる。
共存共栄と言おうか、鳥達は自分が住んでいた巣から巣立ち、一国一城の主になるべくして、あなたの家にやってきたのだ。
燕やスズメがお祝いしてくれるとは、なんとも幸せな光景である。