【四字熟語】
隔岸観火
「観火(かんか)」とは、火事の見物をすること。「岸(きし)を隔(へだ)てて火を観(みる)」と、訓読する。
【読み方】
かくがんかんか
【意味】
他人の災難に対して、手を貸そうとせずに、ただ傍観していること。
【語源・由来】
岸を隔てて、対岸の火事を見るということから由来している。転じて、出来事が自分とは無関係と考える意味でも使われる。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・拱手傍観(きょうしゅぼうかん)
・坐視不救(ざしふきゅう)
・袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)
・対岸火災(たいがんのかさい)
・冷眼傍観(れいがんぼうかん)
【英語訳】
Other people’s problems. Someone else’s problem.
隔岸観火(かくがんかんか)の使い方
健太くん、ひどいじゃない。どうして手を貸してくれなかったの。
そんなに大変なことになっているとは、気づかなかったんだ。
助けてって言っているのに、健太くんに隔岸観火されるなんて思ってもみなかったわ。
そんなつもりはなかったんだよ。ごめんね。
隔岸観火(かくがんかんか)の例文
- 兄はなにがあっても、隔岸観火の姿勢を崩さない。そんなことをくり返していると、災難に遭っても誰も助けてはくれないだろう。
- こんなに困っているのに、隔岸観火しているなんて信じられないと言われても、彼女には関わりたくなかったのだから仕方がないだろう。
- 母が慌てふためいていたけれど、父は隔岸観火で我関せずという状態だった。他人ならまだしも、夫婦でそんなことをするなんて、悲しいことだ。
- あの時あなたが隔岸観火していたように、きっとあなたが災難に遭った時にも同じことをされるでしょう。
まとめ
隔岸観火というように、他人が災難に遭っていても、手を貸そうとせずに傍観しているだけでは、信頼を失ってしまうかもしれませんね。
また、自分が災難に遭ってしまったときには、誰も助けてくれなくなってしまうかもしれません。
助け合うということは、大切なことではないでしょうか。