【四字熟語】
苛斂誅求
【読み方】
かれんちゅうきゅう
【意味】
税金などを情け容赦なく取り立てること。また、そのようなむごい政治のこと。
【語源・由来】
「苛」はむごい、また、責め立てる意。「斂」はおさめる、集める意。「誅」は責める意から。
【典拠・出典】
『旧唐書』「穆宗紀」,『春秋左氏伝』「襄公三一年」
【類義語】
・頭会箕斂(とうかいきれん)
【英語訳】
collect tax cruelly
collectは「集める」という意味の動詞。cruellyは「残酷に」という意味の副詞。
英文例
その政府は苛斂誅求を実行した。The government collected tax cruelly.
英文例
その政府は苛斂誅求を実行した。The government collected tax cruelly.
苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の使い方
今度の日本史のテスト、きっと江戸時代の年貢について出題されるわよ
ともこちゃんのヤマは当たるからな、サンキュー!
きちんと勉強しておいた方がいいわね。当時の苛斂誅求な様子とか
日本史、苦手だからなあ。しっかりと教科書を読み返しておくよ
苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の例文
- 鎌倉時代、室町時代、江戸時代から近代のどの時代についても、民衆は重い年貢や税金に苦しんできた。こうした苛斂誅求の時代を経て現代があるのだが、現代も税金の割には福祉が充実しているとは言えないのがつらいところだ。
- 日本に限らず、ヨーロッパでも、王政時代は苛斂誅求が当たり前で、民衆はいつも苦しんでいた。フランス革命もこうした民衆への圧迫がその原動力だった。
- 現在でも一部の国では、昔と変わらず苛斂誅求な政治が続いている。こうした国が一刻も早く民主的な政治に変わることを願ってやまない。
- 古代では、苛斂誅求の実行者である徴税人は、悪魔のように恐れられていた。
- 現代では税金は国民のために使われるのが当たり前になっているが、苛斂誅求の時代では、王族のためにのみ使われていた。
まとめ
「苛」はむごい、また、責め立てる意、「斂」はおさめる、集める意、「誅」は責める意から、苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)は、税金などを情け容赦なく取り立てることを表す言葉となりました。現代ではこうした行為は行われなくなりましたが、近代までは普通に苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)が行われていました。この事実を見ても、今の時代がいかに住みやすいかがわかるでしょう。