【四字熟語】
海市蜃楼
【読み方】
かいししんろう
【意味】
蜃気楼のこと。転じて非現実な考えや根拠のないこと。
【語源・由来】
「蜃」とは大蛤のこと。古くは大蛤が吐く息によって、空中に楼閣が現れると言われていた。「海市」も「蜃楼」も蜃気楼の別名。
蜃気楼とは、光線の屈折により地上の物体が空中に浮かんで見えたり、地面に反射するように見えたり、遠方の物体が近くに見えたりする現象。地表近くの空気の密度の違いによって光線が屈折するため、砂漠や海上その他空気が局部的に、また層をなして温度差を持つ時にあらわれやすい。
【典拠・出典】
『駢字類編』「四六引『隋唐遺事』」
【類義語】
・砂上楼閣(さじょうのろうかく)
・机上空論(きじょうのくうろん)
・空中楼台(くうちゅうろうだい)
・按図索驥(あんずさくき)
・机上之論(きじょうのろん)
・蜃楼海市(しんろうかいし)
【英語訳】
a visionary project
impracticable proposition
例文
We need not such a visionary plan.
そのような海市蜃楼の計画は無用だ。
We need not such a visionary plan.
そのような海市蜃楼の計画は無用だ。
海市蜃楼(かいししんろう)の使い方
昨日の夜さ、夢を見たんだ。
ふーん、どんな夢?
えっとね、海にいたんだ。砂浜にね。そしたらなんでか目の前にお城のような建物が見えて入ってみようって思ったんだけど、建物に向かって歩いて行くとどんどん水に沈んでいくんだよ。溺れるー!って思ったところで目がさめた。
まさに海市蜃楼だわね。だけど水の夢って…まさか、お漏らししてたなんてオチじゃないでしょうね。
海市蜃楼(かいししんろう)の例文
- 彼は口をひらけば「俺はそのうち宝くじを当てて大金持ちになる」と自信たっぷりに言う。あまりに当然のように言うので何か根拠があるのかと聞いてみたら、宝くじに当選した人のデータから統計をとって当たる行動パターンを見つけたというのだ。全くあきれたやつだ。思わず、そんな海市蜃楼みたいなことばかり言ってないでまともに働けと忠告したよ。