空中楼閣の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
空中楼閣
【読み方】
くうちゅうろうかく
「くうちゅうのろうかく」とも読む。
【意味】
蜃気楼のこと。そこから根拠のないことがら。実際からかけ離れた空想的な物事を言う。
なるほどなあ、それは「本当にあるんやろか?実現できるんやろか?そんな確信がない事」ってことやな。
蜃気楼みたいに、見えはするけど、本当にあるかどうか分からへん、取れるかどうかも分からへんってことやんな。
それは「夢見ることの大切さや、現実と理想の違い」を教えてくれるんやな。
蜃気楼みたいに、見えはするけど、本当にあるかどうか分からへん、取れるかどうかも分からへんってことやんな。
それは「夢見ることの大切さや、現実と理想の違い」を教えてくれるんやな。
【語源・由来】
もともとは空中に現れた高殿、または空中に築いた高殿を意味した。「楼閣」とは高殿、高い建物のこと。
【典拠・出典】
『間情偶奇』「結構」
【類義語】
・海市蜃楼(かいししんろう)
・空中楼台(くうちゅうろうだい)
・空理空論(くうりくうろん)
・砂上楼閣(さじょうろうかく)
【英語訳】
castle in the air
英語例文
私は子供のころよく空中楼閣な想像をしていたものだ。
When I was little I used enjoy building castles in the air.
私は子供のころよく空中楼閣な想像をしていたものだ。
When I was little I used enjoy building castles in the air.
空中楼閣(くうちゅうろうかく)の解説
カンタン!解説
「空中楼閣」っていうのは、もともとは蜃気楼、つまり見えてるようで実際は存在しないものを指す言葉だったんだよ。それから派生して、根拠が全くないこと、あるいは現実とかけ離れた空想的なことを指すようになったんだ。
例えば、「彼の話は全て空中楼閣だ」と言うと、彼の話は全く根拠がなく、現実からかけ離れている、という意味になるんだよ。
そのイメージは、まるで空中に浮かんで見える大きな建物、「楼閣」が、現実には存在しない、ということからきているんだ。だから、「空中楼閣」は実際には存在しないけど、そこにあるかのように見えるもの、または実際とは全く異なる空想的な事柄を指すんだよ。
この言葉の出どころは、『間情偶寄』という書物なんだよ。
空中楼閣(くうちゅうろうかく)の使い方
ともこちゃん、昨日ねすごく楽しい夢見たんだ!ともこちゃんに絶対話したいと思って!
そうなの!いいわね、どんな夢だったの?聞かせて。
僕が王子様で、ともこちゃんがお姫様でね。毎日美味しいご飯を食べたり綺麗な洋服をきて楽しく暮らしてるんだ!すごく楽しかったよ。それにね住んでるお城が空に浮いてるんだ!すごいでしょ。
そうなんだ!すごく楽しそうね。まさに空中楼閣ね!
空中楼閣(くうちゅうろうかく)の例文
- みんなが同じ気持ちで仕事に取り組めば不可能はないと上司は言うが、この部署で上司と同じモチベーションで仕事をしている人はほとんどいないだろう。空中楼閣とはこのことだ。
- 子供の頃は二十歳になったら僕はなにかすごいことをして立派な大人になっているんだろうと考えていたが、実際二十歳になってみて、あの頃の理想はただの空中楼閣だったのだと気づいた。
- 私の父はとても現実主義でよく空中楼閣な夢を見るなと言っていたが、大きな夢を持って努力することは間違っていないと私は今でもずっと思っている
- 子供は現実にとらわれることなく自由に物事を発想する力がある。自由に空中楼閣を築くことは子供にとってとても大事なことだ。
- 彼の考えを信用してはいけない。全て憶測の上に憶測を重ねた空中楼閣だ。
空中楼閣の文学作品などの用例
- だがしかし、諦めきれぬ人間が、次から次と積み上げた空中楼閣の、何と壮大なことだろう。<尾崎一雄・虫のいろいろ>
- 洋上に浮き観測所の設置ということもあながち学究の描き出した空中楼閣だとばかりは言われないであろう。〈寺田寅彦・天災と国防〉
蜃気楼のように見えるけれど手に入らない、そんなイメージだね。