著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

玩物喪志【がんぶつそうし】の意味と使い方や例文(出典・類義語)

【四字熟語】

玩物喪志

【読み方】

がんぶつそうし

【意味】

無用なものに熱中して、本業がおろそかになること。「玩」はもてあそぶ、むさぼる意。「喪志」は志を失う意。遊びや趣味などに心を奪われ、これをもてあそんでばかりいると、本来の志を失ってしまうということ。「物を玩べば志を喪う」とも読む。

【典拠・出典】
書経』旅獒

【類義語】
・恍然自失(こうぜんじしつ)
忘我混沌(ぼうがこんとん)
無我夢中(むがむちゅう)

玩物喪志(がんぶつそうし)の使い方

ともこ
先日君のお兄さんが、工作の大会で優勝したわね。手がとても器用なのね。
健太
ああ、そうみたいだね。でも、器用なのは良いんだけれど彼の趣味はプラモデルで困ってるんだ。
ともこ
え?プラモデルで困ることなんてあるのかしら?どうして?
健太
家中兄の作ったプラモデルだらけなんだ。あまりにもプラモデルにお金をつぎ込むもんだから、僕から見れば玩物喪志も良いところだと思うよ。

玩物喪志(がんぶつそうし)の例文

  1. 彼らは我々には理解できない趣味に耽っていて、玩物喪志もいいところだ。
  2. 玩物喪志のように見えるが、それが彼の生業なのだから仕方ない。
  3. 玩物喪志と言ってくれるな。僕は真剣に取り組んでいるのだ。
  4. まるで玩物喪志ね。そんなくだらないことに熱中してどうするの。
  5. 玩物喪志の傾向が既にその頃からあったように感じる。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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