著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

三令五申【さんれいごしん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

三令五申

三令五申の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
三令五申

【読み方】
さんれいごしん

【意味】
何度もくり返し命じること。
また、何度も言い聞かすこと。

四字熟語の博士
「三令五申」という四字熟語は、何度も何度も命令や説明を繰り返して、よく理解させることを言うんだよ。
つまり、命令を三回、説明を五回繰り返すという意味からきているんだ。
助手ねこ
あー、それは要するに、「何回も何回も言い聞かせる」ってことやな。
なんかよく分からへんなら、何度も何度も教えてくれるんやな。
これは、「ちゃんと理解するまで何度でも教えてくれる大人」の言葉なんやな。

【語源・由来】
三度命じて、五度重ねて言い聞かすことから。
「申」とは、くり返すこと。また、説明して趣旨が徹底するようにすること。

【典拠・出典】
史記』「孫武伝」

【類義語】
・耳堤面訓(じていめんくん)
・耳堤面命(じていめんめい)
・堤耳面命(ていじめんめい)

三令五申(さんれいごしん)の解説

カンタン!解説
解説

「三令五申」っていうのは、何回も何回も言って説明することを表すんだよ。「三令」とは、三回命じること。「五申」は、五回言い聞かせることを指すんだよ。

つまり、「三令五申」っていうのは、何度も何度も指示したり、説明したりすること。すごくたくさん繰り返して話すことを言うんだ。「申」っていうのは、何度も何度も繰り返すことや、詳しく説明することを指すんだよ。

例えば、「新たな法律を三令五申する」と言うときは、新しい法律を何度も何度も説明する、つまり、何度も何度も詳しく話すという意味になるんだ。

この言葉の出どころは、『史記しき』の「孫武伝そんぶでん」っていう部分なんだよ。そこに書かれている話から、この言葉が生まれたんだ。

三令五申(さんれいごしん)の使い方

健太
ぼくたちのサッカークラブに、新しいメンバーが入ったんだよ。
ともこ
それはよかったわね。健太くんが先輩になったのね。
健太
まずは、サッカーのルールや、毎日の練習について何度も説明しているけれど、ちっとも覚えてくれないんだよ。
ともこ
新しく入った人たちには、三令五申する必要があると思うわ。健太くんにもそうやって、先輩たちが教えてくれていたと思うわ。

三令五申(さんれいごしん)の例文

例文
  1. 新入社員には三令五申をする必要がある。一度では覚えられないのは、仕方ないことだ。
  2. 新しく入った人たちには、まず規則を覚えてもらうために、三令五申をする必要があります。しっかりと規則を理解してもらうためにも、大切なことです。
  3. 新しく決まった規則を、三令五申しましょう。全ての人に理解してもらうためには、何度でも説明することが大切です。
  4. 私が新入社員の頃は、一度聞いた説明は二度と教えてもらえなかった。しかし、一度で覚えるのは難しいことなので、三令五申を心がけている。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。