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城狐社鼠【じょうこしゃそ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

城狐社鼠

城狐社鼠の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
城狐社鼠

【読み方】
じょうこしゃそ

【意味】
君主や権力者の陰に隠れて、悪事を働く人のこと。

四字熟語の博士
「城狐社鼠」は、権力者の近くにいるからこそ、なかなか手を出せない悪者を表す四字熟語だよ。
城や社会の中に潜んでいる狐や鼠のように、捕まえるのが難しいというイメージが含まれているんだ。
助手ねこ
ほな、これは、「偉い人の近くにいるから逃げ切れる悪いヤツ」ってことやな。
城や町の中にひそんでるキツネやネズミみたいに、なかなか捕まえられへん悪者のことを指してるんやな。
これは、「身近な悪者を見つけ出して対処する難しさ」を教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
城や社という安全なところに巣を作って、悪さをするキツネやネズミという意味から由来しているとされる。

「城狐(じょうこ)」とは、城に棲むキツネのこと。
「社(しゃ)」とは、土地神を祀るやしろのこと。

【典拠・出典】
晋書』「謝鯤伝」

【類義語】
・社鼠城孤(しゃそじょうこ)
眼中之釘(がんちゅうのくぎ)
君側之悪(くんそくのあく)
・禝狐社鼠(しょくこしゃそ)

城狐社鼠(じょうこしゃそ)の解説

カンタン!解説
解説

「城狐社鼠」っていうのは、大きなお城や神社のような安全な場所に住んでいるけど、そこでいたずらをするキツネやネズミを指す言葉だよ。でも、この言葉は、実際のキツネやネズミのことを指しているわけじゃないんだ。

これは比喩で、権力のある人や、すごい立場の人のすぐそばにいて、その人の影に隠れて悪事を働く人を指しているんだよ。「城狐」はお城に住むキツネのことで、「社鼠」は神社に住むネズミのことを表しているんだ。

この四字熟語は、別の言い方をすると、「社鼠城狐」とも言うよ。この言葉の出どころは、「晋書しんじょ」という本の中の「謝鯤伝しゃこんでん」っていう部分から来ているんだよ。

城狐社鼠(じょうこしゃそ)の使い方

健太
今度の発表会の劇には、納得がいかないよ。
ともこ
健太くんは、主役をやりたがっていたものね。
健太
主役ができないだけじゃなくて、王様の陰に隠れて悪いことばかりをする役だなんて、やりたくないよ。
ともこ
城孤社鼠の役どころだものね。でも、とっても重要な役割だと思うわ。

城狐社鼠(じょうこしゃそ)の例文

例文
  1. 君のやっていることは、まるで城孤社鼠だよ。
  2. 母に可愛がられてることを自覚していながら、母の前では不器用なフリをしている弟は、我が家では城孤社鼠としか言いようがない。
  3. 彼は王の陰で、王にはバレないように悪事ばかり働いているんだよ。城孤社鼠だということを、みんなに知らせたいと思っているんだ。
  4. 社長は彼女のことをとても信頼している。しかし彼女の本性は城孤社鼠だということを、社長をはじめ誰もまだ知らない。
  5. 彼は実力を認められて側近になってから、城孤社鼠になってしまったようだ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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