阿鼻叫喚の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
阿鼻叫喚
【読み方】
あびきょうかん
【意味】
悲惨な状況に陥り、泣き叫び救いを求めるさまのたとえ。
ええ、それはつまり、「ものすごくつらくて、泣き叫びたくなるような状況」ってことやな。
これは「非常に辛い状況を乗り越える大切さ」を教えてくれる言葉やで。
これは「非常に辛い状況を乗り越える大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
「阿鼻」は仏教でいう八大地獄のひとつ、阿鼻地獄のこと。「叫喚」はわめき叫ぶこと。阿鼻地獄に落ちた人々の泣き叫ぶさまからいう。
「阿鼻叫喚」のより詳しい語源由来は、こちら。
【典拠・出典】
『法華経』「法師功徳品」
【類義語】
・叫喚地獄(きょうかんじごく)
【英語訳】
pandemonium
pandemoniumは「大混乱」や「修羅場」という意味の名詞。
英文例
事故現場は助ける人の声で阿鼻叫喚だった。 The Accident scene was in pandemonium with voice of people seeking help.
英文例
事故現場は助ける人の声で阿鼻叫喚だった。 The Accident scene was in pandemonium with voice of people seeking help.
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の解説
カンタン!解説
「阿鼻叫喚」っていうのは、本当に大変で、つらくて、助けを求めるくらい悲惨な状況を表すんだよ。あまりにもひどい状況で、泣き叫んでしまうようなさまを指すんだね。「阿鼻」っていうのは、仏教の話で一番つらい地獄の名前で、ここに落ちると、すごくつらい思いをするんだよ。「叫喚」っていうのは、声をあげて泣き叫ぶことなんだ。
だから、「阿鼻叫喚」って言うときは、ほんとうに大変で、助けを求めたいくらいつらい状況を表しているんだよ。例えば、「一瞬の事故で車中は阿鼻叫喚の巷と化す」っていうときは、事故が起きて車の中が大パニックになっちゃった、みたいな状況を描いているんだよ。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の使い方
昨日のテスト、みんな出来が悪かったみたいね
そうだよ、答案用紙が返って来る度にみんな阿鼻叫喚状態だったよ
そうねぇ、日頃の努力が足りないから?
ともこちゃんはいいよ、ひとりだけ90点代だったんだから
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の例文
- 列車事故の現場は、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
- 金メダルを期待されていた選手が選外の結果になり、日本中が阿鼻叫喚だった。
- それは、阿鼻叫喚の中から、一筋の光が見えた瞬間だった。
- 阿鼻叫喚の結果にならぬよう、我が塾は夏期講習をしっかりと行っていく。
- 応援席の誰もが阿鼻叫喚を予感した時、その満塁ホームランが飛び出した。
阿鼻叫喚の文学作品などの用例
- 幾十万にも及ぶ広島在住の無辜の民を一瞬にして阿鼻叫喚の地獄に晒したということであります。<井伏鱒二・黒い雨>
- 天上皇帝の御教に悖るものは、一旦命終の時に及んで、たちまち阿鼻叫喚の地獄に堕ち…。〈芥川龍之介・邪宗門〉
亡者が苦しみに耐えきれずに泣き叫ぶ、その非常に悲惨で辛い状況を描いているんだ。