【四字熟語】
悪鬼羅刹
【読み方】
あっきらせつ
【意味】
恐ろしい魔物の例え
【語源・由来】
「悪鬼」とは、人に悪いことをする化け物。「羅刹」は仏教で、足が速く力が強く、人をだまし、また、人を食らうという魔物から。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・狐狸妖怪(こりようかい)
・妖怪変化(ようかいへんげ)
・異類異形(いるいいぎょう)
・怨霊怪異(おんりょうかいい)
・怪力乱神(かいりょくらんしん)
・牛頭馬頭(ごずめず)
・山精木魅(さんせいもくみ)
・魑魅魍魎(ちみもうりょう)
【英語訳】
man-eating fiend
fiendは「悪鬼」という意味の名詞。
英文例
彼の戦いぶりは悪鬼羅刹のようだった。His fight was just like man-eating fiend.
英文例
彼の戦いぶりは悪鬼羅刹のようだった。His fight was just like man-eating fiend.
悪鬼羅刹(あっきらせつ)の使い方
ゆうべのテレビでやってた映画、見た?
見たよ、戦闘シーンがすごい迫力だったよね
主人公は、悪鬼羅刹のような戦いぶりだってわね
ビデオにとっておいたから、また見ようっと
悪鬼羅刹(あっきらせつ)の例文
- その英雄は、悪鬼羅刹のように刀をふるい、悪人たちをなぎ倒した。
- 口がたつうちの課長は、会議の時は悪鬼羅刹のように反対意見を次から次へと薙ぎ払った。
- 無差別殺人の犯人は、悪鬼羅刹のように被害者たちに襲いかかった事が、後の調べでわかった。
- ボクシングのチャンピョンは悪鬼羅刹のように挑戦者に襲いかかった。
- 悪鬼羅刹と言われたその極悪人は、最後は非業の死をとげた。
まとめ
「悪鬼」も「羅刹」も、人を襲い、喰らう恐ろしい化け物を表していることから、悪鬼羅刹(あっきらせつ)は恐ろしい魔物を例える言葉となりました。最近では、ロンドンで発生した無差別殺人のテロ事件が、この言葉から連想されます。次々と人を車ではね、車が止まったあとはナイフで次々になんの罪もない人を襲って刺したという話を聞くと、まさに悪鬼羅刹(あっきらせつ)の所業だと思ってしまいます。日本でも、時折悲惨な事件が報道されることがありますが、こうした事件が無くなることを切に願います。