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阿衡之佐【あこうのさ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

【四字熟語】
阿衡之佐

【読み方】
あこうのさ

【意味】
政治の補佐をする賢い家臣や宰相のこと。名宰相や賢い家臣が政治を補佐すること。

【語源・由来】
「阿衡」は中国の殷の賢臣である伊尹(いいん)が就いた官職の名前です。「佐」は「手助けする」という意味があります。

【典拠・出典】
史記』「魏世家・賛」

【類義語】
覇王之輔(はおうのほ)

【英語訳】
・excellent assistant


阿衡之佐(あこうのさ)の使い方

健太
やっとこさ、攻略したよ、このゲーム!
ともこ
随分時間がかかったのね。
健太
ラスボスよりもこのサブボスに手こずったんだ!攻略の一番の要だったよ。
ともこ
サブボスはまるで阿衡之佐のようね! お疲れさま。

阿衡之佐(あこうのさ)の例文

  1. トップランナー企業には、最高経営責任者の傍に阿衡之佐ともいうべき部下がいるものだ。
  2. 彼はまさにこの会社の阿衡之佐と言うべき人物だ。
  3. 彼の阿衡之佐としての手腕は、言うまでもない。
  4. 阿衡之佐としての才覚は相当のものだった。
  5. 阿衡之佐たる彼を失った今、社長は丸腰で戦場に赴くのと同じだ。
  6. 自分が社長の阿衡之佐だと? 思い上がりも甚だしい!

まとめ

この四字熟語の故事となったのは伊尹(いいん)は夏末期から殷初期にかけての政治家です。伊尹は阿衡(あこう)として王である天乙を補佐し、数百年続く商の基礎を固めました。名宰相と言われるのはそれだけではありません。王・天乙の死後、その息子、外丙と仲壬の二人の王を補佐した後、天乙の孫・太甲が即位すると、伊尹は引き続き補佐しました。その際、太甲が放蕩の限りを尽くして国政を乱したことから、伊尹は太甲を桐 (とう)に追放し、自ら摂政として国を守り続けます。それから3年、太甲が自分の過ちを悔い改めたのを見極めた後、再び彼を王に迎え、自らは下臣に戻ったと言われています。

このように真に阿衡之佐となる人物は、企業や国を良い方向に導くものだけでなく、トップに対して正しい道筋を示し、あるときはトップの振る舞いをたしなめ戒める力を持った人だと言えるでしょう。


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