【四字熟語】
意味深長
【読み方】
いみしんちょう
【意味】
人の言動や詩文などの表現に、非常に深い趣や含蓄があるさま。
また、言葉の裏に別の意味が隠されていること。「意味深(いみしん)」と略される。
「深長」とは奥深くて含蓄があること。
【語源・由来】
朱熹 論語序説(しゅき ろんごじょせつ)にこうある。
自分は17・8才から論語を読み、文義を理解しているつもりであった。
しかしながら、論語を読み解いていくほどに、意味深長とさとった。※現代語訳
【典拠・出典】
-
【類義語】
・意在言外(いざいげんがい)
・微言大義(びげんたいぎ)
【英語訳】
to be suggestive
「深長」を「慎重」「伸長」「深重」などと書き誤りやすいので、注意すること。
意味深長(いみしんちょう)の使い方
また失敗しちゃった・・・。
またかい?僕の忠告は、まさしくぬかみそに釘を打つようだったというわけだ。
そんな意味深長な言い回しはやめて!
いくら注意したって、同じ失敗を繰り返すんだから。
意味深長(いみしんちょう)の例文
- 彼女の話は意味深長で、後から皆を悩ませた。
- まさか負ける事はないだろうと笑い飛ばしながら、その表情は意味深長だった。
- あの時の社長の意味深長な発言は、自分の引退を示唆していたのかな?
- わが社が苦しいこの時期にライバル会社の社長と会っているなんて、なんとも意味深長な行動をしている。どういうことなのだろう。
- 彼は私には上司の悪口を言っていたくせに、上司にもヘラヘラしている。意味深長で本心が読めない男は信用できない。
意味深長な発言→表向きの言葉の裏に隠された意味を含む発言。
意味深長な笑い→何か別の意味を含んだ笑い顔を表現する。
意味深長な笑い→何か別の意味を含んだ笑い顔を表現する。
まとめ
人と接していると、言いにくいことも伝えていかなければならない時がある。また、物事には表と裏があり深く知らないと理解できないこともある。
そういう奥深い意味や含まれている事柄を読み解くことで、人間関係はよりスムーズになり、知識も深まる。
だが、あまり裏の裏まで読み解こうとすると、何を見て何を信じて良いのか分からなくなる。疑心暗鬼のようになってしまうこともあるだろう。
それを補うのが経験である。たくさんの人、物事、書物と触れ合って経験を積み、深く長い意味を察したい。