著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

我武者羅【がむしゃら】の意味と使い方や例文(類義語)

我武者羅

我武者羅の意味(類義語)

意味

【四字熟語】
我武者羅

【読み方】
がむしゃら

【意味】
向こう見ずにひたすら突き進むこと。他のことを考えずひたすらあることに専念すること。また血気にはやること。「我武者」でも同意で、「我貧(がむさぼり)」から転化したもの。

四字熟語の博士
「我武者羅」という四字熟語は、一つの目標に向かって、全力で突き進むことを表すんだよ。
危険を顧みずに、まっすぐに目的に向かって進む、というイメージがあるんだ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「なんかに全力で向かう、周りのこと気にせず」ってことやな。
何があっても目的に向かってまっすぐ進むんやな。
これは、「目標に向かって思い切り進む大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【典拠・出典】

【類義語】
・我武者者(がむしゃもの)
遮二無二(しゃにむに)
無二無三(むにむさん)

我武者羅(がむしゃら)の解説

カンタン!解説
解説

「我武者羅」っていうのは、目の前の目標に全力で向かって、他のことは全部忘れて、がむしゃらになって突っ込んでいくことを表すんだよ。たとえば、サッカーでゴールを決めるために全力でボールを追いかけるとか、試験に合格するためにずっと勉強し続けるとか、そういうことだよ。

我貪がむさぼり」っていうのが時間とともに変わって「我武者羅」になったんだって。そして、「武者羅」っていうのは、特別な意味はなくて、ただの当て字なんだ。

だから、「我武者羅な攻め方」っていうときは、目の前の相手に全力で攻め込む、どんなに疲れてもひたすら攻め続けるという意味になるんだ。「我武者羅に働く」っていうときは、何も考えずにひたすらに働き続けることを表しているんだよ。

我武者羅(がむしゃら)の使い方

ともこ
健太くん。今日はどうしたって言うの?自分よりも格段に腕のたつ相手に我武者羅に立ち向かって行くなんて。
健太
この前、空手の大会の優勝候補の生徒に会ったんだ。その時に、散々馬鹿にされたものだから、はやく強くなりたい焦りといら立ちで我武者羅になってしまったんだよ。
ともこ
そういう精神状態の時には、我武者羅に練習してはいけないわ。けがをする危険性があるわよ。深呼吸でもしてみたらどう?
健太
そうだね。スーハー。スーハー。おおっ?心が落ち着いてきたよ!

我武者羅(がむしゃら)の例文

例文
  1. 就職してからも、小説家になる夢をあきらめることはできず、我武者羅になって書きました。
  2. 自分にできることは我武者羅になってやったので、結果を待つのみです。
  3. 健太くんは、我武者羅な押しの強い性格なので、正直苦手です。
  4. なぜか先輩刑事は、三年前の強盗事件の犯人を我武者羅に追っていました。
  5. 我武者羅に勉強して合格しました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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