義理人情の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
義理人情
【読み方】
ぎりにんじょう
【意味】
人間として守るべき世の中のおきてと、人間らしい温かい気持ち。
そして人に優しくする心」ってことやな。何か困ったことがあったら、お互い様で助け合う。
これは、「人間関係の大切さと、他人に対する思いやり」を教えてくれるんやな。
【語源由来】
「義理」は、人との関わりの中でしなければならないこと。「人情」は、人間らしい優しい心。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・義勇任侠(ぎゆうにんきょう)
【英語訳】
duty and humanity
(a sense of) moral obligation and humane feelings
義理人情(ぎりにんじょう)の解説
「義理人情」っていうのは、前に何かあったからやらなきゃいけないおつきあいや、他の人へのやさしさのことを言うんだよ。「義理」っていうのは、友達とか家族とか、そういう人たちとのつきあいを指すんだ。それに加えて、「いやでもしなくてはいけない」っていう感じのことも含まれるんだ。
たとえば、友達の誕生日パーティーには、ちょっと忙しいけど、友達だからという「義理」で出席する、そんな感じさ。
そして、「人情」っていうのは、他の人に対するやさしさや思いやりのことを言うんだ。友達が悲しんでいるときに、一緒に悲しんだり、励ましたりするのが「人情」だよ。人と人との間にある、あたたかい感じを表すんだね。
だから、「義理人情」を使うときは、こんな感じだよ。「彼は義理人情を大切にする人だから、友達が困っているときは、いつでも手を貸してくれるよ。」これは、彼が義理をきちんと果たし、人へのやさしさも忘れない人、っていう意味になるんだ。
義理人情(ぎりにんじょう)の使い方
義理人情(ぎりにんじょう)の例文
- 浄瑠璃や歌舞伎など、日本の伝統芸能には義理人情のしがらみに苦しみながら生きる人々を扱った作品が多い。
- 近代化が進むにつれて、日本の社会から義理人情といった美しい心が失われていくのは寂しい限りである。
- チャランポランで適当な男にみえても、彼は、ちゃんと義理人情をわきまえていて、一度口にしたら、絶対に守りとおす根性をもっているよ。
- 僕が、絵の仕事で夢中になっている時には、人との約束や義理人情を多少無視してもかなり平気でいられるし、僕の周りの人間もその性格を了解してうるさい用件を持ち込まない。
- 私みたいな女だって、学歴や知識はないけれども、義理人情ぐらいはちゃんとわきまえているんだ。
- 戦国の世は、理屈、義理人情を越えて、力がすべてを制することを私は誰よりもよく知っていた。