【四字熟語】
疑心暗鬼
【読み方】
ぎしんあんき
日本漢字能力検定
4級【意味】
心に疑いを抱いていると、なんでもないことまで疑わしく不安に思えてくること。
疑いがつのり何でもないことにおびえるようす。疑いの心が膨れ上がると、何でもないことにも不安や恐れを抱くものである。
【語源・由来】
「疑心、暗鬼を生ず」の略。
「疑心」は疑いの心。「暗鬼」は暗がりに潜む物の怪(け)の意味。そこになにかいると疑う恐怖心が、物の怪の幻影を見せる妄想を生むところからきている。
【類義語】
・杯中蛇影(はいちゅうのだえい)
・草木皆兵(そうもくかいへい)
・風声鶴唳(ふうせいかくれい)
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
尾花はススキの穂をあらわす。疑心暗鬼に陥っていたので幽霊だと思ったが、落ち着いてよく見たら幽霊ではなく枯れたススキの穂だった。ということわざ。
尾花はススキの穂をあらわす。疑心暗鬼に陥っていたので幽霊だと思ったが、落ち着いてよく見たら幽霊ではなく枯れたススキの穂だった。ということわざ。
【対義語】
虚心坦懐(きょしんたんかい)
【英語訳】
・Doubts beget doubts.
・Jumping at shadows.
・Suspicion will raise bogies.
疑心暗鬼(ぎしんあんき)の使い方

ねえ、お風呂に入っている時にシャンプーしていると背後に誰かいるような気がすることない?

あるある! 誰かいると怖いな~なんて思ってると・・・ギャ~~~~~ッ!

疑心暗鬼になってると、お風呂も怖いわね。

それで、後ろを確かめるために目を開けるとシャンプーが目に入っちゃって・・・痛いっ!
疑心暗鬼(ぎしんあんき)の例文
- 会社の金庫から金が盗まれた。あいつもこいつも怪しく思えて皆、疑心暗鬼にとらわれた。
- 浮気してないと言っても、彼女は疑心暗鬼でまったく信じてくれない。
- 天井から聞こえる物音を怪奇現象だと疑心暗鬼になり、霊媒師を呼んだが、天井裏にいるネズミがたてる物音だと分かった。
- 友達のBちゃんとCちゃんが内緒話をしている。時々こちらを見たりするので、私の悪口を言っているのではないかと疑心暗鬼になってしまう。
- あの子は私の彼にも色目を使うので、こっそり連絡を取っているのではないかと疑心暗鬼になり、彼を問い詰めた。
- 残業帰りなのに、香水の匂いをプンプンさせて帰ってくる。本当に仕事だったのか疑心暗鬼だ。
- 仲間の裏切りを心配して疑心暗鬼になってはいけない。信頼とチームワークこそが、我らの強みなのだから。