著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

毫毛斧柯【ごうもうふか】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
毫毛斧柯

【読み方】
ごうもうふか

【意味】
わざわいは小さいうちに取り除くべきだということ。

【語源・由来】
「毫毛」は極めて細い毛のことから、芽生えどきの小さな木にたとえる。「斧柯」は斧の柄のこと。芽生えの小さいときに抜き取らないと、やがて倒すのに斧が必要なほどの大木になってしまうという意味から。

【典拠・出典】
戦国策』「魏策和寤解」

毫毛斧柯(ごうもうふか)の使い方

ともこ
健太くん。何か悩んでいるの?
健太
うん。空手部の後輩のことでちょっと気になることがあるんだけど、注意するほどではないから悩んでいるんだ。
ともこ
毫毛斧柯というじゃないの。部を揺るがすような大事になる前に、今のうちに後輩と話をしてみたらどうかしら?
健太
そうだね。今日、部活の時に話をしてみるよ。

毫毛斧柯(ごうもうふか)の例文

  1. 些末なミスを無視せず、毫毛斧柯しないと、ミスがミスを呼んで取り返しがつかないことになるでしょう。
  2. 毫毛斧柯というように、今のうちに国民の不安を取り除かないと、政権が転覆しかねない。
  3. 健太くんは、いずれわが社の脅威になるでしょう、毫毛斧柯、今のうちに摘み取っておいた方がいいと思います。
  4. 気がかりなことは、後回しにはしないで、毫毛斧柯というように早いうちに対処すべきです。
  5. 毫毛斧柯、かびは放っておくととんでもなく掃除が大変になります。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。