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報怨以徳【ほうえんいとく】の意味と使い方や例文(出典)

【四字熟語】
報怨以徳

「怨みに報ゆるに徳を以てす」とも読む。

【読み方】
ほうえんいとく

【意味】
自分に怨みをもつ人に愛情をもって接し、恩恵を与えること。

【典拠・出典】
老子』「六三章」

報怨以徳(ほうえんいとく)の使い方

健太
弟が僕の教科書に落書きをしたんだ。腹が立つ。絶対に仕返しをしてやる。
ともこ
報怨以徳というじゃないの。憎しみは新たな憎しみを生むだけよ。
健太
うーん。そうだね。きっと弟も悪気があったわけじゃないだろうし、仕返しはやめておくよ。
ともこ
さすが健太くん。きっと仲良くしている姿を見てお母さんがおやつにケーキを出してくれるわよ。

報怨以徳(ほうえんいとく)の例文

  1. 報怨以徳という気持ちが両国にあれば、戦争責任を後世に残すことはなかったでしょう。
  2. 大人な対応をするべきだと考え、報怨以徳というように、怒りを収め紳士的対応をしました。
  3. 右足を踏まれたら、左足を差し出すくらいの気持ちで、報怨以徳という言葉を胸に生きていきたいものです。
  4. リベンジなんて格好悪い、報怨以徳というように、平和的解決を求めていきたい。
  5. 報怨以徳という考えをもたないと、第三次世界大戦が勃発して人類は滅亡してしまう。
ABOUT US
北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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