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不偏不党【ふへんふとう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

不偏不党

不偏不党の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
不偏不党

【読み方】
ふへんふとう

【意味】
特定の主義や思想にかたよらず、いずれの党派にも加わらないこと。偏ることなく、公正・中立な立場をとること。

四字熟語の博士
「不偏不党」という四字熟語は、どの団体や思想にも偏らず、公平で中立の立場を保つことを表すんだよ。
つまり、誰の味方でもなく、誰の敵でもない、公平な立場を維持することだね。
助手ねこ
なんや、それは「どっちのチームも応援せず、みんなを公平に見る」ってことやな。
サッカーゲームを見てる審判みたいに、どっちも応援せずにフェアに試合を見るんや。
これは、「公平さを大事にする」っていう気持ちを教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
「偏」はかたよる意。「不偏」は偏らないこと。公正であること。「不党」は党派に加わらないこと。一方だけに味方しないこと。

【典拠・出典】
墨子』「兼愛」

【類義語】
公平無私(こうへいむし)
無私無偏(むしむへん)
・無偏無党(むへんむとう)

不偏不党(ふへんふとう)の解説

カンタン!解説
解説

「不偏不党」っていうのは、特定の団体やパーティーに加わらず、公平で中立的な立場を保つことを意味するんだよ。

「偏」というのは、一方にだけ重きを置く、つまり偏るっていう意味。「不偏」はその逆で、どちらにも偏らず、公平であることを表すんだよ。「不党」は特定のグループやパーティーに加わらないことを言うんだ。

例えば、「不偏不党の立場を守る」と言うときは、自分が公平で中立的な立場をしっかりと保ち続ける、という意味になるんだ。ちなみに、この言葉の出典は、古代中国の哲学者、墨子ぼくしの著書『墨子』から来ているんだよ。

不偏不党(ふへんふとう)の使い方

ともこ
明日、生徒会と先生たちで校則改正の会議を開くのよ。
健太
へえ。校長先生はなんて言っているの?
ともこ
どちらの言い分も公正に聞いて、不偏不党の姿勢を貫きますって。
健太
へえ。生徒側の言い分が通るように頑張って来てね。

不偏不党(ふへんふとう)の例文

例文
  1. 衆議院、参議院を問わず、国会の議長は、公正中立、不偏不党の立場を取ることになっています。
  2. 我々は不偏不党、中道を行くことにしています。
  3. 最近、政府の機嫌を取るような記事が多いですが、不偏不党の報道はどこに行ってしまったのでしょう。
  4. ジュネーヴ条約は、戦時に文民を援助し保護する国際赤十字などの不偏不党の人道組織に権限を与えています。
  5. 健太くんは、人格高潔、思想中庸、不偏不党で、平たくいえば無難な人です。

不偏不党の文学作品などの用例

  1. さてその不偏不党とは口でこそ言え、口に言いながら心に偏する所があって、<福沢諭吉福翁自伝>
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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