【四字熟語】
異国情調
【読み方】
いこくじょうちょう
【意味】
外国風の独特の雰囲気や趣き。
外国風の建物や外国人の風俗などから、影響を受ける。
また、外国らしい雰囲気や味わいに出会った時の気分をあらわす。
【語源・由来】
「異国」は外国。
医学者であり、小説家でもある『木下杢太郎(きのしたもくたろう)』が作った言葉。異国ムード(mood)に相当する日本語として用いられた。
昭和前期までは「異国情調」、昭和後期からは「異国情緒」として使われるのが一般的である。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・異国情緒(いこくじょうちょ)
・異国趣味(いこくしゅみ)
【英語訳】
・Foreign atmosphere
・an exotic mood
異国情調(いこくじょうちょう)の使い方
わあ! ここが中華街ね! たくさんの中華料理店があるわね~!
雑貨店や洋服屋まで中国風だね。あっ、チャイナ服も売ってるよ!
何て書いてあるのかしら? 中国語だから分からないわ。
まさに異国情調満点! ここは日本じゃないみたいだね。
異国情調(いこくじょうちょう)の例文
- グラバー園や見事なステンドグラスの教会、中華街にオランダ坂、長崎市は行き交う人々の日常の中に異国情調が息づく観光スポットです。
- 異国情調あふれる街
- 和の創作現場であるこの江戸切子工房において、西洋趣味を反映させた異国情調に富んだデザインが流行の兆しを見せている。
- 彼女の部屋には異国情調の豊かな豪華家具が配置されている。
- 怪しい異国情調の音楽
- 新人作曲家の彼女はスペイン帰りの帰国子女だ。そういうわけで、フラメンコのリズムを取り入れた異国情調が色濃い曲が多い。
- この港に来ると異国情調に対する憧れが強くなる。
まとめ
「西洋かぶれ」という言葉がある。
鎖国の時代が長かった日本において、外国様式の文化が入ってきたのは近代になってのことである。
日本人と全く違う風貌を持つ外国人、使用している道具、言葉、文化様式、全てが刺激的でまねしてみたくなったのだろう。
また、日本が海外に積極的に進出するようになってからは、外国に追いつけ追い越せと経済的成長を遂げてきた。
そして、文化の違いをファッションとして楽しむ余裕も生まれた。
異国情調は日本人が外国への親しみを表現する四字熟語なのである。