委曲求全の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【四字熟語】
委曲求全
【読み方】
いきょくきゅうぜん
【意味】
全体がうまくいくように細かい点は譲歩するたとえ。
または、物事を詳しく明らかにして、全体の調和をはかること。
例えば、大きなパーティを成功させたいけど、ちょっとしたことでめんどくさい人がいたら、その人には少し譲歩して、みんなで楽しくする感じやな。
全体の調和を大切にする、ってことを教えてくれる言葉なんやね。
【語源・由来】
多くの事柄を丸く治めるために譲歩する。転じて、我慢して折り合う、心ならずも妥協して歩み寄る、というところから。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・枉尺直尋(おうせきちょくじん)
【対義語】
・因小失大(いんしょうしつだい)
【英語訳】
・For the whole harmony, the finer things to concede
・The finer points make concessions as the whole goes well
委曲求全(いきょくきゅうぜん)の解説
「委曲求全」っていうのは、大事なことが上手くいくために、細かいことは譲るっていう意味なんだよ。要は、全体のために、ちょっとしたことは我慢するってこと。例えば、友だちと遊ぶときに、自分のやりたいことをちょっと我慢して、みんなが楽しめることをする、みたいな感じかな。
また、「委曲求全」は、物事の詳細をきちんと考えて、全体のバランスや調和をとるときにも使うんだ。大事なのは、細かいことを譲ったり、我慢したりして、大きな目的や全体のために努力すること。この言葉を使うときは、心の中で「大丈夫、全体のためだから」と思って、少し我慢する気持ちを表すことが多いんだ。だから、友だちと何かを決めるときや、家族との約束などで「委曲求全の気持ちで」と言うことがあるよ。
委曲求全(いきょくきゅうぜん)の使い方
あちらを立てれば、こちらが立たずで、社の意見が全くまとまらないんだ。
委曲求全(いきょくきゅうぜん)の例文
- 今年をあらわす四字熟語は「委曲求全」に決まりました! 色々な意見の食い違いや考え方の違いがありますが、お互いに歩み寄り、世界平和を基本としたいという大局的な願いがこめられています。
- もう一度君の力を借りたい。委曲求全、君のする事には一切口出ししないから、お願いできないだろうか。
- 我が社は委曲求全というべき、柔軟で大局的な見地により、本年度は大成長を果たすことができた。
- 委曲求全の気持ちでクラス全体をまとめていこうと思う。
- 今日の国会もくだらない審議ばかりで、大事な国の施策が進まなかった。国会議員なら委曲求全を貫いて、国民を守ってもらいたいものだ。
また、物事の詳細をきちんと調べて、全体のバランスを取るというニュアンスも持っているんだ。