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遺臭万載【いしゅうばんさい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・対義語・英語訳)

遺臭万載の意味(語源由来・出典・類義語・対義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
遺臭万載

【読み方】
いしゅうばんさい

【意味】
悪事などによる悪名や悪い評判が、後世まで長く残り、非難され続けること。

四字熟語の博士
「遺臭万載」は、悪い行いによる悪名が、後世まで長く残ることを表す言葉だよ。ここでの「臭」は実際のにおいではなく、不名誉な評判をたとえているんだ。何年もたってなお非難されるような悪名を表すよ。
助手ねこ
ニャルほど! 昔の支配者が人々を苦しめ、その悪行が歴史に残って非難され続けるようなことなんだニャ。オラ、ちょっとした失敗や、根拠のないうわさが広まることとは違うとわかったニャン。

【語源・由来】
「遺」は後に残すこと。「臭」は悪臭から転じ、悪い評判や不名誉な名声のたとえ。「万載(ばんさい)」は非常に長い年月のことで、「載」は年を意味する。文字どおりの悪臭ではなく、悪名が後世まで伝わることをいう。

【典拠・出典】
『晋書』「桓温伝(かんおんでん)」。東晋の桓温(かんおん)が、美名を後世に残せないなら悪名でも残したいと語った逸話に由来する。同じ話は『世説新語』「尤悔(ゆうかい)」にも記され、「既不能流芳後世、亦不足復遺臭万載邪」とある。「流芳」はよい評判を後世に伝えること、「遺臭」は悪名を残すことをたとえ、二つを対比している。

【類義語】
・遺臭万世(いしゅうばんせい)
・遺臭万年(いしゅうばんねん)

【対義語】
・垂名竹帛(すいめいちくはく)
・流芳後世(りゅうほうこうせい)

【英語訳】
to leave a lasting legacy of infamy
to be remembered for one’s disgrace for generations

英語例文
その暴君の残虐な行いは、遺臭万載の悪名を残した。
The tyrant’s cruel actions left a lasting legacy of infamy.
「遺臭万載」の「臭」は悪名のたとえなので、英語で実際の悪臭(bad smell)が残るとは訳さない。

遺臭万載(いしゅうばんさい)の解説

カンタン!解説
解説

「遺臭万載」は、人々から非難されるような悪名が、長い年月を経ても後世に伝わることをいうんだ。ひどい悪行が歴史に記録され、その人物の名が悪い意味で残るような場合に使うよ。

「遺」は残すこと、「臭」は不名誉な評判のたとえ。「万載」の「載」は年を表し、非常に長い年月を意味するんだ。『晋書』「桓温伝」に伝わる桓温の言葉では、よい名を後世に残す「流芳後世」と、悪名を長く残す「遺臭万載」が対比されているんだ。

つまり「遺臭万載」は、長く語り継がれる不名誉な評判を表す、強い非難の言葉なんだ。『遺臭万年』『遺臭万世』も近い意味だよ。反対に、立派な功績によってよい名を後世に残すことは「垂名竹帛」などと表すんだ。

遺臭万載(いしゅうばんさい)の使い方

ともこ
健太くん、歴史の本で、昔の武将・桓温の言葉を読んだの。
健太
よい名を後世に残せないなら、悪名でも残したいと考えたんだって?
ともこ
そうよ。でも人を苦しめるような行いで名前を残しても、後世から非難されるわ。
健太
そのように、悪名が後世まで残ることを遺臭万載というんだね。

遺臭万載(いしゅうばんさい)の例文

例文
  1. その暴君は人々を苦しめ、後世に遺臭万載のそしりを受けた。
  2. 国を私物化して民衆を苦しめた権力者は、遺臭万載のそしりを免れなかった。
  3. その人物の残虐な行為は歴史書に記され、遺臭万載となった。
  4. 多くの人を欺いて私腹を肥やした指導者は、遺臭万載の悪名を残すことになった。
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北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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