一毛不抜の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一毛不抜
【読み方】
いちもうふばつ
【意味】
①ごく僅かな犠牲を払うことをしない、利己的な考え・態度。
②非常に物惜しみをするひどくケチな人。
毛髪の一本一本まで大事にするほど、ものすごい節約家やな。
この言葉は、めっちゃけちな人を表すときに使うんやね。
【語源・由来】
自分の毛一本も抜こうとしないという意味から派生。毛一本さえ抜こうとしないことから、ひどく利己的である、極端にけちであるという意味に派生。
【典拠・出典】
『孟子』「尽心(じんしん)・上」
【類義語】
・一毫不抜(いちごうふばつ)
【英語訳】
Very miser so don’t like pull out even a hair
really stingy
real cheap
real scrooge
She is a really stingy.
彼は一毛不抜な人だ。
He is a real cheap.
一毛不抜なやつらだ。
That guys is really stingy.
一毛不抜(いちもうふばつ)の解説
「一毛不抜」っていうのは、人がすごくケチで、自分のものを全く出そうとしない様子を表すんだよ。例えば、お金を出そうとしない、または自分のものを他人と分けようとしない人を表す言葉だね。文字通り、「自分の髪の毛一本も抜きたくない」くらいケチっていう意味があるんだ。「一毛」とは、一本の髪の毛のことで、本当に少ないものやわずかなものを指すんだ。
この言葉の出所は、昔の本『孟子』に出てくる話から来ていてね。そこには「楊子」という人が、自分の利益のためならば、たとえ一本の髪の毛を抜いても他人の役に立たない、つまり自分だけの利益を追求するという話が書かれているんだ。この楊子って人は、他人のためには一切助けようとしない、自分だけのために生きるっていう考え方を持っていたんだよ。
一毛不抜(いちもうふばつ)の使い方
いよいよ明日だもんね!
昨日も誰も手伝ってくれなくて・・・。
一毛不抜な人ばかりだよ。
今日までには絶対に仕上げないと!
がんばろうね!
本当に助かるよ!
一毛不抜(いちもうふばつ)の例文
- 彼がほんの少し手伝ってくれれば間に合ったのだが、一毛不抜な態度にはひどくがっかりさせられた。
- 僅かな損さえしたくない一毛不抜な彼には、部活の寄付をお願いしても無理でしょう。
- 人のために役に立とうとしない一毛不抜な人は、結局、最後には孤独になりやすい。
- 今度の部長は部下にごちそうしたことのない一毛不抜な人物だという話だ。
- 彼は今までに一回も食事をおごったことのない一毛不抜な人だと聞いていたが、今回食事をごちそうしてもらったのはなぜだろう。
それから、とてもけちな人や自分だけの利益を考える人のことも指すんだよ。