【四字熟語】
五里霧中
「霧」を「夢」と書き誤らない。
【読み方】
ごりむちゅう
【意味】
物事の状況や手掛かりがつかめず、判断に迷うこと。事情がわからない中、手探りで行動すること。
【語源・由来】
後漢の張楷という道士が、五里四方を霧で閉ざす「五里霧」という仙術を使った故事から。後漢(ごかん)の時代に張楷(ちょうかい)という人がいた。張楷(ちょうかい)という人は五里四方(ごりしほう)にわたる霧(きり)をおこす術を知っていた。世間に出るのをいやがる張楷(ちょうかい)は集まってくる人に会いたくないときには、この術を使って姿をかくしたという。もともとは、自分の姿をかくすものであったが、現在の意味のようにつかわれるようになった。
語構成は、「五里霧」+「中」
【典拠・出典】
『後漢書』「張楷伝」
【類義語】
・曖昧模糊(あいまいもこ)
・暗中模索(あんちゅうもさく)
・雲煙模糊(うんえんもこ)
【英語訳】
be in the dark
例文 私たちは、契約をしてしまったが、どのようにして始めたらよいか五里霧中の状態だった。
We’ve signed the contract, but we’re completely in the dark about how to begin.
We’ve signed the contract, but we’re completely in the dark about how to begin.
五里霧中(ごりむちゅう)の使い方

文化祭のクラスの出し物は、お化け屋敷もいいけど喫茶店もしてみたいわ。でも簡単にフリーマーケットでもいいよね。

予算や準備物はどうしたらいいんだろう?そもそも意見がまとまらないし、時間だけが過ぎていくよ。

まさに五里霧中ね。一つずつ解決していくしかないわ。頑張りましょう。

何もわからないままあれもこれも手を付けると後が大変だから、まずは何をするか決めよう!
五里霧中(ごりむちゅう)の例文
- 重要参考人に崩せないアリバイがあることがわかり、捜査は五里霧中になってしまった。
- プロジェクトリーダーが病気でプロジェクトを離れたので、メンバーは五里霧中で何をすればいいかわからなくなった。
- このまま五里霧中状態が続くと、私たちのチームは決勝トーナメントに進むことができないだろう。
- 五里霧中で暗礁に乗り上げていた捜査も、重要な目撃情報のおかげで無事解決することができた。
- 大型ショッピングセンターで五里霧中のまま探したが、息子は迷子センターにいた。