【四字熟語】
活殺自在
【読み方】
かっさつじざい
【意味】
他を自分の思い通りに扱うこと。生かすも殺すも思いのままにできるという意から。
【語源・由来】
「活殺」は生かすことと殺すこと。生かしたり殺したりすること。「自在」は自分の思いのままになることから。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・生殺与奪(せいさつよだつ)
【英語訳】
control others as one pleases
as one pleasesは「思い通りに」という意味の熟語。
英文例
彼は彼女の活殺自在権を持っていた。He had claim of controlling her as his pleases.
英文例
彼は彼女の活殺自在権を持っていた。He had claim of controlling her as his pleases.
活殺自在(かっさつじざい)の使い方
今度野球部の顧問になった先生、どんな感じ?
うーん、指導熱心なのはいいんだけど、ちょっと、というかかなりキツい性格の先生だね。このあいだもレギュラーになれるかどうか、活殺自在は私が決める!とか宣言されちゃったし
それはひどいわね。どうするの?
しばらく様子を見るよ。あんまりひどかったら、他の先生に相談してみる
活殺自在(かっさつじざい)の例文
- 今度赴任してきた部長は、社内でもやり手で有名な人だ。実際に一緒に働いてみた感想だが、かなりはっきりと物を言うタイプで、「出世できるかどうかは私の評価にかかっている、活殺自在権は私にある」と言われてしまった。
- 先日転任してきた先生は、いきなり受け持ちのクラスで、希望する学校に進学できるかどうかは内申点で決まるので、活殺自在は私が決めると宣言し、PTAで大問題になった。
- 活殺自在とまで言うとおおげさだが、社内の物流についてはうちの課が一手に引き受けているので、うちの課がなければ会社の業務は即ストップする。
- 学校の先生は、その指導の仕方次第で生徒の能力を伸ばすことも潰すこともできる。そうした活殺自在なポジションにいることをしっかりと自覚して欲しい。
- その編曲家は非常に優秀で、平凡なメロディーでも名曲に仕立て上げる。まさに活殺自在だ。
まとめ
「活殺」は生かすことと殺すことを、「自在」は自分の思いのままになることから、活殺自在(かっさつじざい)は、他を自分の思い通りに扱うことを意味する言葉となりました。活殺自在(かっさつじざい)は、強い立場の者が発する言葉です。そうした場合は、思い上がること無く、謙虚にその力を行使すべきでしょう。