【四字熟語】
槿花一日
【読み方】
きんかいちじつ
【意味】
この世の栄華のはかないことのたとえ。槿花一朝の夢。
【典拠・出典】
白居易「放言」
【類義語】
・槿花一朝(きんかいっちょう)
槿花一日(きんかいちじつ)の使い方
健太くん。何をぼんやりしているの?
ああ、ともこちゃん。ちょうちょが飛んでいたから、優雅だなと思ってぼんやり見ていたんだ。
健太くん。槿花一日といって、人の栄華は儚いのよ。いつまでも若いと思ってぼんやりしていたら、あっという間におじいさんになって後悔するわよ。
うわあ。浦島太郎みたいだね。
槿花一日(きんかいちじつ)の例文
- ドラマを見ていたら、有名な子役が出ていたが、なんで子役の栄華は短く、槿花一日のごとしなんだろうと考えてしまい、ドラマの内容を忘れた。
- 槿花一日と言って、若いうちは、誰しもかわいいとちやほやされるけれども、そこでうぬぼれていたら、あっという間に年をとってだれも見向きもしなくなるよ。
- 彼の会社は、世の中の流行の波に乗って、栄華を極めたが、槿花一日という言葉のように、あっけなく倒産した。
- 槿花一日、栄華は長くは続かないと言われているが、日本のあの自動車メーカーはどんな景気の波にも飲まれることなく、トップをひたすら走り続けている。
- 槿花一日の栄という言葉があるように、一日一日を大切に生きていかないと、あとで悔やんでも遅いのである。
まとめ
白居易は「放言」の中で、槿花のはかなさを踏まえながら、「千年の松もやがては枯れる、短命の槿花も今日一日を華やかに咲き誇る」と言っています。人生は、夢幻のものだから、一喜一憂せずに、各々の人生を充実させるべきだということを歌っています。毎日を全力で一生懸命生きたいものですね。