【四字熟語】
君子不器
【読み方】
くんしふき
【意味】
器物はある用途にのみ有効であるが、君子はそうした一能一芸にのみすぐれるのではなく、広く何事にも通用する才能をもつということ。「君子は器ならず」とも訓読する。
【語源・由来】
「君子」は教養や徳の高い立派な人や人格者。そのような人物は、一つの使い道しかない器物とは違って万能であるということから。
【典拠・出典】
『論語』「為政」
君子不器(くんしふき)の使い方
健太くん。またテストで0点をとったんですって?
よく知っているね。でも大丈夫。僕には空手があるからね。僕の人生は、空手さえあればいいんだよ。
君子不器というじゃないの。空手馬鹿じゃだめなのよ。弟子を教えることになった時に、いろんなことを知らないと馬鹿にされるわよ。
それは困るな。
君子不器(くんしふき)の例文
- 音楽は受験に役にたたないといって勉強しないのはもったいない、君子不器、幅広く学ぶことが大切です。
- 学問は根底のところでつながっているものだから、君子不器、いろんなことに興味を持つと良い。
- 君子不器、人の上に立つものが、そんなに視野が狭くてどうする。
- 君子不器、一芸を通じて万事に通じる人間たれ。
- 君子不器、思いこみを捨て、自由な新しい発想を大切に生きるべきです。