無二無三の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
無二無三
【読み方】
むにむさん
「むにむざん」とも読む。
【意味】
ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに没頭するさま。
なるほどな。それはつまり、「他にはない唯一無二のものや、ひたすら一つのことに集中する」ってことやな。
だから、「自分だけの特別なもの」や「全力で取り組む」って意味にもなるんやな。
これは、「特別さ」や「集中力」を表す言葉やで。
だから、「自分だけの特別なもの」や「全力で取り組む」って意味にもなるんやな。
これは、「特別さ」や「集中力」を表す言葉やで。
【語源・由来】
仏になる道は一乗だけで、ほかに道はないという意から。「三」は「ざん」とも読む。
【典拠・出典】
『法華経』「方便品」
【類義語】
・遮二無二(しゃにむに)
・唯一無二(ゆいいつむに)
無二無三(むにむさん)の解説
カンタン!解説
「無二無三」っていうのは、何かがたった一つしかなくて、その代わりになるものが何もないという意味なんだよ。それから、もう一つの意味としては、自分の目指すことに全力で取り組むことを表すんだ。
例えば、「無二無三に学ぶ」って言うときは、「一心不乱に学ぶ」や「全力で学ぶ」みたいな感じで使われるんだ。
この言葉は、仏教の教えから来ていて、そこでは「仏になる道は一つだけで、他に道はない」という意味が込められているんだよ。「三」は「ざん」と読むこともあるんだ。この「無二無三」っていう言葉の出どころは、『法華経』の一部である「方便品」っていう部分から来ているんだよ。
だから、あることを追求するときには、それに全力で取り組んで、他のことには目を向けないという強い意志を「無二無三」っていう言葉で表すことができるんだよ。
無二無三(むにむさん)の使い方
あっ。あそこで風船を配っているよ。昔は、風船を見ると無二無三に走っていったものだよ。
今も、無二無三にもらいにいっても良いのよ。
いやあ。さすがに恥ずかしいよ。
かわりにもらってきてあげるわ。
無二無三(むにむさん)の例文
- 僕にとってともこちゃんは無二無三の存在なんです。
- 無二無三に受験勉強に集中しました。
- 僕ははまりやすいので、何か好きなことが出来ると、無二無三で昼夜を問わずそればかりやるんです。
- 僕を満足させるポテトチップスは無二無三、このメーカーのこの味だけです。
- 健太くんは、ともこちゃんを助けるために、無二無三で彼女のもとにかけていきました。
無二無三の文学作品などの用例
- 水田にはさまれて屈曲しながらつづいている道を、弥二郎は無二無三に疾駆した。<海音寺潮五郎・天と地と>
- 水底が浅くなった為ために無二無三に乱れ立ち騒ぐ波濤の中を、互にしっかりしがみ合った二艘の船は、半分がた水の中を潜りながら、半死の有様で進んで行った。〈有島武郎・生れ出づる悩み〉
もともとは仏になる道がただ一つだけで他にはない、という意味から来ている。
他に同じようなものがない、または、一心に何かに向かっていくという意味も含まれているんだ。