【四字熟語】
肉袒負荊
「肉袒して荊を負う」とも読む。
【読み方】
にくたんふけい
【意味】
思うままに処罰せよと謝罪する作法のこと。真心からの謝罪のたとえ。
【語源・由来】
はだ脱ぎして、笞刑に用いるいばらのつえを背負い、これで打ってくれと謝罪の意を示すことから。「袒」ははだぬぐという意味。「荊」はいばらのむち、罪人を打って罰するつえ。
中国春秋時代、趙の将軍廉頗は弁舌で恵文王の厚い信頼を得た藺相如を恨んだが、相如は二人が争えば大国秦に攻められて趙が滅びるとして二人の争いを避けた。これを伝え聞いた廉頗はこれを謝罪し、二人は生死を共にするほどの親交を結んだという故事から。
【典拠・出典】
『史記』「廉頗藺相如伝」
【類義語】
・廉頗負荊(れんぱふけい)
・肉袒面縛(にくたんめんばく)
肉袒負荊(にくたんふけい)の使い方
健太くん。絶対に許さないわ。
肉袒負荊するから許してよ。
いいえ。そんなんじゃ許せないわ。
ともこちゃんの怒りが収まるまで肉袒負荊し続けるよ。
肉袒負荊(にくたんふけい)の例文
- 肉袒負荊しましたが訴えられてしまいました。
- 大変失礼しました、肉袒負荊、どんな処罰でもお受けします。
- 肉袒負荊してお詫び申し上げます。
- 健太くんは、肉袒負荊して今回の失態をわびました。
- そんな軽い謝罪ではなく肉袒負荊するべきです。