【四字熟語】
王侯将相
【読み方】
おうこうしょうしょう
【意味】
王侯・将軍・宰相などの身分の高い人々のことを意味しますが、
高貴な身分は、才能や努力などできまり、家柄や血統ではないという意味が込められています。
【語源・由来】
「王侯」「将相」は、王、諸侯、将軍、宰相などの高貴な身分のことで、「将相」は将軍・宰相のことです。
「王侯将相寧んぞ種あらんや」(おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや)が語源で、「王と諸侯と将軍と大臣になるのに、どうして決まった種族などがあろうか」という意訳になります。
高貴な身分は家柄や血筋によらず、才能と努力によるものだという意味となります。
【典拠・出典】
『史記』「陳渉世家」
【類義語】
・王公大人(おうこうたいじん)
・王公貴人(おうこうきじん)
・高位高官(こういこうかん)
・月卿雲客(げっけいうんかく)
【対義語】
・小身微禄(しょうしんびろく)
【英語訳】
one man is as good as another
a cat may look at a king
what of princes and ministers?
王侯将相(おうこうしょうしょう)の使い方
王侯将相(おうこうしょうしょう)の例文
- 王侯将相は家柄や血筋ではなく、才能や努力が決めるものだと信じている。
- 中国秦代末期、陳勝は「王侯将相いずくんぞ種あらんや」と農民らに反乱を呼び掛けた。
まとめ
王侯将相(おうこうしょうしょう)の意味は「身分の高い人々のこと」ですが、身分は才能や努力などできまり、家柄や血統ではないという意味が込められています。
秦代末期の反乱指導者、陳勝が呉広の乱の時に農民らに呼びかけた言葉「王侯将相寧んぞ種あらんや」(おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや)が語源で「王と諸侯と将軍と大臣になるのに、どうして決まった種族などがあろうか、国王や諸侯、将軍や丞相などといいてっても、そのような人種が最初からいたわけではない」という意味となります。
身分や血統を否定して人間の平等を主張したものとなります。