著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

驢鳴犬吠【ろめいけんばい】の意味と使い方や例文(出典・類義語)

驢鳴犬吠

驢鳴犬吠の意味(出典・類義語)

意味

【四字熟語】
驢鳴犬吠

【読み方】
ろめいけんばい

【意味】
拙劣でつまらない文章や聞くに値しない話のたとえ。ろばが鳴き犬が吠える、またその声。ありふれていて聞くに値しない意。

四字熟語の博士
「驢鳴犬吠」は、ろばが鳴いたり、犬が吠えたりするように、重要性や価値がない言葉や文章を指す四字熟語だよ。
つまり、何のためにあるのか分からない、無意味な話や文のことを示しているんだ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「つまらん話や、なんの意味もない文章」をいうんやな。
ろばが鳴いたって、犬が吠えたって、特に重要なことではないよな、そんな感じやな。
これは、「大事なことを言うべきところで、無意味なことを言うな」と教えてくれる言葉やで。

【典拠・出典】
朝野僉載

【類義語】
蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)
・犬吠驢鳴(けんばいろめい)
・驢鳴牛吠(ろめいぎゅうばい)
・驢鳴狗吠(ろめいくばい)

驢鳴犬吠(ろめいけんばい)の解説

カンタン!解説
解説

「驢鳴犬吠」っていうのは、あまり重要じゃない話や、つまらない文章を表す四字熟語なんだよ。ろばが鳴いたり、犬が吠えたりする声ぐらいで、そんなに珍しいものでもないし、特に耳を傾けて聞くほどのものでもない、そんな感じさ。

「驢」っていうのは、ろばのことを指していて、「驢鳴き犬吠ゆ」と読むんだよ。あと、「犬吠驢鳴けんばいろめい」って逆に言うこともあるんだ。

この言葉の出どころは、中国の古い書籍で『世説新語補せせつしんごほ』という本から来ているんだよ。

驢鳴犬吠(ろめいけんばい)の使い方

健太
ともこちゃん。僕の話を聞いてくれないか?
ともこ
どうせ驢鳴犬吠でしょう。忙しいからまた今度ね。
健太
聞かないと後で後悔するかもしれないよ。
ともこ
後悔することになってもいいわ。じゃあ、また明日ね。

驢鳴犬吠(ろめいけんばい)の例文

例文
  1. 書店員に驢鳴犬吠だと言われるような本にはしたくない。
  2. 前半は驢鳴犬吠だと思ったけれども、最後の最後でどんでん返しがあっておもしろかった。
  3. 驢鳴犬吠、彼の話を聞くだけ時間の無駄でした。
  4. どうせ彼女の話は驢鳴犬吠、約束をキャンセルしてしまいましょう。
  5. 驢鳴犬吠、あくびが出るくらいにくだらない話でした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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