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千里同風【せんりどうふう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

千里同風

千里同風の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
千里同風

【読み方】
せんりどうふう

【意味】
世の中がよく治まっていて平和であること。
逆に、世の中全体が混乱していることをいうときもある。

四字熟語の博士
「千里同風」という四字熟語は、世の中全体が平和で順調に運んでいる状態を表しているんだよ。
大きなトラブルがなく、みんなが落ち着いて生活している、というイメージがあるんだ。
助手ねこ
それなら、「みんながほんわかと落ち着いて生活できてる」ってことやな。
世の中全体が平和で、みんなが笑顔で過ごしている感じか。
これは、「平和な時期の大切さ」を教えてくれる言葉やね。

【語源・由来】
国全体が同じ状態にあることをいう。平和な場合にも、混乱している場合にも用いられる。

「千里(せんり)」とは、遠く離れた地域のこと。
「同風(どうふう)」とは、同じ風が国土の隅々まで行き渡っている意味。
「風」とは、風俗、教化という意味。

【典拠・出典】

【類義語】
万里同風(ばんりどうふう)
刑鞭蒲朽(けいべんほきゅう)

【英語訳】
a country being in a state of universal peace; the world being peaceful and uneventful.

千里同風(せんりどうふう)の解説

カンタン!解説
解説

「千里同風」っていうのは、全てがうまく行って、平和な状態を指すんだよ。でもね、この言葉、時には全く逆の意味、つまり、全てが混乱している状態を表すこともあるんだ。

「千里」は、すごく遠くの地域のことを指していて、「同風」は、同じ風がどこまでも広がっているっていう意味なんだ。ここでいう「風」は、普通の風じゃなくて、人々の習慣や考え方、教育のことを指してるんだよ。

だから、「千里同風」とは、遠くまで広がる同じ風、つまり全ての地域で同じようにうまく行っている、または全てが混乱しているっていう意味になるんだ。

この言葉の由来は、『論衡ろんこう』という本に書かれた雷虚らいきょっていう部分から来ているんだよ。

千里同風(せんりどうふう)の使い方

健太
この頃、学校の中がとても平和だと思わないかい?
ともこ
そうね。争い事も揉め事もなくて、安心して勉強できるわね。
健太
千里同風がずっと続くといいね。
ともこ
私もそう思うわ。

千里同風(せんりどうふう)の例文

例文
  1. 国は今、千里同風という安定した状態を保っている。これからも、この状態が続くように努めたいと思う。
  2. あの事件がきっかけで、千里同風が巻き起こった。いつ平和が戻るのか、見当もつかない。
  3. 夫婦円満で家内安全、千里同風ということが良いのだと、父が話していた。
  4. あの頃は、とても世の中が荒れていて、落ち着かない状況だった。しかし今となっては、のんびりと過ごすことができている。千里同風というものか。

千里同風の文学作品などの用例

  1. 改暦の嘉儀、千里同風、めでたく申し納め候。まずもって、当方一同無事越年いたし<中川静・書翰文精義>
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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