【四字熟語】
先憂後楽
【読み方】
せんゆうこうらく
日本漢字能力検定
3級【意味】
常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹が為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。「憂」は心配すること。 」
【語源・由来】
范仲淹「岳陽楼記」。
東京や岡山にある庭園、後楽園の名前の由来となっている。
【類義語】
・一労永逸(いちろうえいいつ)
・苟且偸安(こうしょとうあん)
・暫労永逸(ざんろうえいいつ)
・先難後獲(せんなんこうかく)
【英語訳】
hardship now, pleasure later; seeking pleasure only after dealing with difficulties; seeking pleasure only after the happiness of the people is assured [a precept to be observed by a ruler]
先憂後楽(せんゆうこうらく)の使い方

ともこちゃんは、みんなと一緒に食べないのかい?

私は、みんなが食べてからいただくわ。

今回の成功は、ともこちゃんの力が大きいのだから、一緒に楽しもうよ。

ありがとう。みんなが楽しんだあとに私も楽しませてもらうわ。先憂後楽よ。
先憂後楽(せんゆうこうらく)の例文
- 人の上に立つ者として、先憂後楽は理想なのではないだろうか。
- 先生はいつも先憂後楽をしていたと思うわ。
- 自分の楽しみばかりを優先してはいけないよ。先憂後楽ということを心掛けなさい。
- 先憂後楽ということを忘れてはいけないと、何度も教えられた。
まとめ
先憂後楽というように、人の上に立つ人こそ先立って国のことを心配して、民が楽しんだあとに自分も楽しむということを心掛ける必要があるのかもしれませんね。