【四字熟語】
周章狼狽
【読み方】
しゅうしょうろうばい
【意味】
大いにあわてること。非常にあわてうろたえること。
【語源・由来】
「周章」「狼狽」はともにあわてる意。「狼」「狽」はともに伝説上の獣で、狼は前足が長くて後足が極端に短く、狽は前足が極端に短くて後足が長い。狽が狼の後ろに乗るようにして二頭は常に一緒に行動するとされ、離れると動けず倒れてしまうことから、うまくいかない意、あわてふためく意に用いる。「周章」に「狼狽」を添えて意味を強調する。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・心慌意乱(しんこういらん)
・右往左往(うおうさおう)
【英語訳】
get so flustered
get flusteredは「あわてる」という意味の熟語。
英文例
あまりに突然のできごとに周章狼狽してしまった。I got so flustered by exactly unexpected happening.
英文例
あまりに突然のできごとに周章狼狽してしまった。I got so flustered by exactly unexpected happening.
周章狼狽(しゅうしょうろうばい)の使い方
健太くん、となりのクラスの娘を映画に誘ったんだって?クラスじゅうのうわさになってるわよ
そ、そ、そ、それはおもしろい映画だし興味があるっていったから
なにをそんなに周章狼狽しているのよ。いいじゃない、応援してるわよ!
ほ、ほ、ほ、本当?と、と、と、とりあえずありがとう!
周章狼狽(しゅうしょうろうばい)の例文
- どうにも最近、彼の様子がおかしい。このあいだこっそりとスマホの着信履歴を覗いたら、私が知らない女の人からの電話が何回もかかっていた。その事を言ったら、周章狼狽して言い訳をはじめた。あやしい。
- 私はどうにも気が小さくて、予期しないことがあると、どんなにちょっとしたことでも周章狼狽してしまう。できればこの性格をなんとかしたいものだ。
- 車を運転していれば、事故にあう可能性もある。もし事故にあったら、周章狼狽せず、まずは落ち着いて状況を確認し、怪我人の対応を最優先にしなければならない。
- 私の姉はバカがつくほどの正直者で、うそをつけない。それでもどうしようもないときにはうそをつくこともあるのだが、ちょっとツッコミを入れると周章狼狽するのですぐにバレる。
- 最近、公金横領の疑惑で世間を賑わしているその議員が、先日記者会見を開いた。しかし、終始、周章狼狽していたので、説明が全部言い訳にしか聞こえなかった。
まとめ
「周章」「狼狽」はともにあわてる意から、周章狼狽(しゅうしょうろうばい)は、大いにあわてることを意味する言葉となりました。記者会見で汗だくになって言い訳をしている政治家を見ると、まさに周章狼狽(しゅうしょうろうばい)しているな、といつも思います。