【四字熟語】
大巧若拙
【読み方】
たいこうじゃくせつ
「大巧は拙なるが若し」とも読む。
【意味】
このうえなく巧みなものは一見稚拙にみえる。本当に技量のあるものはかえって不器用に見える。
【語源・由来】
『韓詩外伝』「九」より。「拙」はつたないという意味。「若」は「如」と同じく「ごとし(・・・のようだ)」という意味。
【典拠・出典】
『老子』「四五章」
【類義語】
・大智不知(だいちふち)
・大成若欠(たいせいじゃくけつ)
・大弁若訥(たいべんじゃくとつ)
・大智如愚(だいちじょぐ)
大巧若拙(たいこうじゃくせつ)の使い方
抽象画ってどこがいいのかな?
大巧若拙、稚拙にみえるけれどもこの絵はすごいわよ。
ともこちゃんはこの絵のすごさを理解できるんだね。
健太くんもじっくり眺めていたら、味わいが分かるようになるわよ。
大巧若拙(たいこうじゃくせつ)の例文
- 奇をてらったことをしなくても、大巧若拙、本物はシンプルで素朴なものです。
- 本物を知っているともこちゃんは、大巧若拙、小細工なしの良品を見つける目を持っています。
- 大巧若拙、派手で技巧的なところはないけれどもこの作品は人をひきつけます。
- 大巧若拙というように、本当の名人は健太くんのように自慢しません。
- 個性を出そうともがかなくても、大巧若拙、本当に上手なものはそのままで美しい。