【四字熟語】
濯纓濯足
【読み方】
たくえいたくそく
【意味】
世のなりゆきに応じて進退すること。また、善行すれば尊ばれ、悪行をすれば卑しまれるということ。また世俗を超越すること。
【語源・由来】
「濯」は洗う、すすぐという意味。水が澄んでいれば纓(冠の紐)を洗い、水が濁っていれば汚れた足を洗うという意味から。「滄浪の水清まば以て吾が纓を濯う可し、滄浪の水濁らば以て吾が足を濯う可し」。
【典拠・出典】
『楚辞』「漁夫」
濯纓濯足(たくえいたくそく)の使い方
健太くん。最近空手の練習をがんばっているわよね。
東京オリンピックで空手が競技種目に加えられたからね。努力のし甲斐があるよね。
じゃあ、オリンピック選手目指してがんばり続けるのね。
東京五輪まではね。その次のオリンピックでは空手は競技種目から外されたから、濯纓濯足、世の中の流れに合わせてがんばるのをやめるよ。
濯纓濯足(たくえいたくそく)の例文
- 良いことをすれば褒められるし、悪いことをすれば煙たがられる濯纓濯足、世の常だろう。
- すべてを達観しているようなともこちゃんは濯纓濯足、悟りきっているよね。
- 空手に集中している健太くんは、濯纓濯足、修行僧のように世俗を超越しています。
- 心の強さを手に入れれば、濯纓濯足というように、些事にとらわれなくなります。
- 濯纓濯足というように、世の成り行きを見て健太くんはすべてのことを判断します。