【三字熟語】
正攻法
【読み方】
せいこうほう
【意味】
計略を使わず、正々堂々とおこなう攻撃(コウゲキ)法。
【語源由来】
古くペルシア帝国にダレイオス一世という王様が居ました。この王が、首都を都市まで結ぶ公道を造らせ、民たちの往来をしやすくしました。その道は「王の道」と呼ばれ、「容易なやり方、近道」という意味で用いられました。それが、儒教の広まっていた中国に伝わり、孟子が孔子の教えを以て考えた「民のために、王は学問の教えや法律を作るなどして国を治めるべきだ」という考えと合致して、安易な道、容易い道という意味の「王道」ということばで広まりました。その後、経緯は不明ですが、「王道」が「正攻法」と変わり、意味も現在のように転じ用いられるようになりました。
【類義語】
堅実・基本に忠実・セオリー通り
正攻法(せいこうほう)の使い方
次の相手は手強いぞ…。ブツブツ…。
健太くん?こんな所で気合を入れてどうしたの?また試合?
そうだよ。今度の相手は僕より二回りも大きい奴なんだ。正攻法では敵わないかもしれない…。
それでも、正々堂々と戦う健太くんの方が素敵よ。せこい考え起こしちゃだめよ。
正攻法(せいこうほう)の例文
- 相手によっては正攻法では通用しない場合があるのだ。
- 相手チームの戦略は姑息だが、我々はスポーツマンシップに則り、正攻法で挑むのだ。
- 正攻法では敵わない相手だったので少々気が引けたが、奥の手を使って突破した。
- 彼はこの業界に不慣れのため、真正面の正攻法で挑んでくるだろう。
- 戦争は、正攻法だとか奇襲だとか関係なく愚の骨頂たるものだよ。