大往生【だいおうじょう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
大往生

【読み方】
だいおうじょう

【意味】
(天寿(テンジュ)をまっとうして)思い残すこともなく、安らかに死ぬこと。「―をとげる」

【語源由来】
仏教用語の一つ。亡くなった者が仏となって悟りを開くことを「往生」と言います。本来、死して初めて悟りを開くことができ「往生する」と言えるのだと教えています。「大往生」は、残された者に「亡くなれば極楽浄土へ参り仏になる」と安心させるためにうまれたことばだそうです。しかし、長寿で自然死の場合にのみ用いられます。

【類義語】
逝去・没・他界・崩御・入滅


大往生(だいおうじょう)の使い方

健太
ねぇ、最近おじいちゃんが「ピンピンコロリが幸せな死に方だよ。」なんて頻繫に口にするようになって、心配なんだ。
ともこ
あら…。まあ、心配でしょうけど、お年寄りの冗談の一つじゃないかしら?
健太
そうなのかぁ?家族にしてみればいきなりお別れなんて辛いじゃない?あんなこと言わないで欲しいな…。
ともこ
大丈夫よ!うちのおじいちゃんも同じようなことを言ってるから。そして、そんなことを言う人はたいてい大往生なのよ。

大往生(だいおうじょう)の例文

  1. いつも元気だった祖母があっけなく亡くなってしまい気落ちしていたが、96歳だったと聞き、大往生ほかならない、と祖母の生きざまに感謝した。
  2. 祖父は「だらだら生きながらえても実りのない人生なら意味がない。何歳でもたくさんの実りと共に逝けるならそれが大往生だ」というのが信条らしい。
  3. 曾祖母の通夜で「大往生でしたね」と言った弔問客が連れの人に陰で注意されていた。
  4. 社葬の席で先輩に「大往生というのは身内だけが言うことばだから決して言っちゃいけないよ」と、くぎを刺された。
  5. 輪廻転生というのはこの世に名残がある人がするものだと思っているが、大往生した人も関係あるのだろうか。
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