【三字熟語】
似而非
【読み方】
えせ
【意味】
似てはいるが、じつはそうではない。似て非なる。「―学者」
【語源由来】
漢字の成り立ちから、似て非なるものという意味の当て字。似非は「えせぬ(正しいものに為り得ぬ)」の略や、「いせ(僻・癖)」に通ずることば「おそ(鈍)」の音が転じたことば「にせ(偽・贋)」に由来する説や、古語の「えしもの(荒物・荒賊)」の「えし」が転じたとする説もある。
「えせ」は「劣っているものや価値のないもの」を表すことばであるが、現在は「悪質や邪悪」の意味も含むようになり「にせ(偽・贋)」の説以外が適切と考えられる。
【類義語】
偽物・まがい・まねごと・もどき
似而非(えせ)の使い方
ともこちゃん、この間は僕の友達とも一緒に遊んでくれてありがとう。
私も楽しかったわよ。それにしてもお友達、健太くんにそっくりだったわね。
え!!あいつは良い奴だけど僕とは違うよ!似而非健太だよ!!
どうしてそんなに嫌がるの?
似而非(えせ)の例文
- 上司の似而非関西弁には部署のみんな嫌気がさしている。
- 彼は議論するのが好きらしいが言うことが浅いので似而非知識人と噂されている。
- 科学者の父は似而非科学ということばに嫌悪感を示している。
- あれが似而非坊主だというのは着ているもので分かると祖父が憤慨している。
- 父が私の趣向を似而非風流だと馬鹿にする。