生一本【きいっぽん】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
生一本

【読み方】
きいっぽん

【意味】
まじりけのないこと。純真で、ひたむきに一つの事に打ち込んでいくこと。また、そのさま。「灘(ナダ)の-(兵庫県の灘地方で造る、上等の清酒)」。一本気(イッポンギ)であること。

【語源由来】
江戸時代には伊丹酒や灘酒が良い酒であると周知されていました。しかし当時は大きな酒蔵でも販売する酒の量が足りず、小さな酒蔵から買い取り自分の店の桶にこれらのお酒を入れて販売していました。これに対して自分の蔵で造った酒を「生一本」と呼び、純粋であることを証明しました。このことから、一つの場所で生まれ育った人や純粋で邪心の無い人のことも「生一本」と表すようになりました。

【類義語】
プレーン・純粋・純然たる


生一本(きいっぽん)の使い方

ともこ
あら。健太くん、そのラベルはなあに?
健太
お父さんのお友達にもらったんだ。これ全部お酒のラベルなんだ。
ともこ
へー、色んなデザインがあるわねー。これなんて生一本って書いてあるわ。
健太
カッコいいラベルでしょう?そのお酒を飲んでるときがお父さんたち一番うれしそうだったなぁ。

生一本(きいっぽん)の例文

  1. 祖父は安酒でも文句を言わずに飲むがやはり灘の生一本の刻印には弱いらしい。
  2. あの有識者は学者肌で人と競うことが嫌いな生一本な人柄である。
  3. あの歌手の歌声に感銘を受けプロフィールを調べてみるとなるほど生一本な育ちだった。
  4. 職人が施した製品はやはり生一本な気質が表れるものだ。
  5. この出会いが嬉しかったのか御仁は奥から特別にと生一本を出してきた。
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