【四字熟語】
枕流漱石
【読み方】
ちんりゅうそうせき
【意味】
強情で負け惜しみの強いこと。また、うまくこじつけて言い逃れをすること。
【語源・由来】
西晋の孫楚が隠遁を望み「石に枕し流れに漱ぐような自然な暮らしがしたい」と言うべきところを「石に漱ぎ流れに枕す」といい誤った。そんなことはできないといわれて、孫楚は「石に漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うためだ」といいはって、誤りを認めなかったことから。
夏目漱石の雅号「漱石」はこの語からとった。
【典拠・出典】
『晋書』「孫楚伝」
【類義語】
・孫楚漱石(そんそそうせき)
・指鹿為馬(しろくいば)
・漱石枕流(そうせきちんりゅう)
・我田引水(がでんいんすい)
・牽強附会(けんきょうふかい)
枕流漱石(ちんりゅうそうせき)の使い方
健太くん。また夏休みの宿題を早めに終わらせなかったのね。
うーん。やろうとは思ったんだよ。思ったんだから去年よりは成長しているよね。
枕流漱石な言い訳ね。やらなかった時点で成長していないことと同じなのよ。
来年は絶対にやるよ。
枕流漱石(ちんりゅうそうせき)の例文
- 健太くんは枕流漱石、自分の意見を押し通そうとするところがあるのであまり好かれていません。
- 健太くんの言い訳は枕流漱石のごとき言い訳で、見苦しいものでした。
- 君の言い分は枕流漱石、そんな屁理屈じゃなくもっとましな言い訳をしなよ。
- 浮気を疑われた女優のコメントは枕流漱石、うそであることが見え見えでした。
- 健太くんが枕流漱石である限りは、空手部の部員たちは従わないでしょう。