【四字熟語】
全豹一斑
【読み方】
ぜんぴょういっぱん
【意味】
もののごく一部を見て、全体を推測したり批評したりすることのたとえ。見識がきわめて狭いことのたとえ。
【語源・由来】
「一斑」は豹の斑点の一つ。「全豹」は豹全体。転じて、物事の全容のこと。狭い管から豹をのぞき、見えた一つの斑点から豹全体を類推するという意。
【典拠・出典】
『晋書』「王献之伝」
【類義語】
・管中窺豹(かんちゅうきひょう)
全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)の使い方
健太くん。あの子と仲が悪いの?
うん。あの生意気そうな話し方が嫌いなんだよね。
全豹一斑なんてだめよ。本当は気のいい人かもしれないし、良いところがいっぱいあるかもしれないじゃないの。
そうだね。もっと仲良くなってみるよ。
全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)の例文
- 最初の一ページだけ読んで全豹一斑しないで、最後まで読んで判断してください。
- 一部だけ見て判断したら全豹一斑、必ず失敗しますよ。
- 君はいつも全豹一斑、もっと視野を広く持って考えてみてはどうかな?
- 全豹一斑とならないように、いろんな人から意見を聞いたりして情報を集めました。
- 健太くんはせっかちだから、全豹一斑、よく早合点して全体像を見落とします。