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全豹一斑【ぜんぴょういっぱん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
全豹一斑

【読み方】
ぜんぴょういっぱん

【意味】
もののごく一部を見て、全体を推測したり批評したりすることのたとえ。見識がきわめて狭いことのたとえ。

【語源・由来】
「一斑」は豹の斑点の一つ。「全豹」は豹全体。転じて、物事の全容のこと。狭い管から豹をのぞき、見えた一つの斑点から豹全体を類推するという意。

【典拠・出典】
晋書』「王献之伝」

【類義語】
管中窺豹(かんちゅうきひょう)

全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)の使い方

ともこ
健太くん。あの子と仲が悪いの?
健太
うん。あの生意気そうな話し方が嫌いなんだよね。
ともこ
全豹一斑なんてだめよ。本当は気のいい人かもしれないし、良いところがいっぱいあるかもしれないじゃないの。
健太
そうだね。もっと仲良くなってみるよ。

全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)の例文

  1. 最初の一ページだけ読んで全豹一斑しないで、最後まで読んで判断してください。
  2. 一部だけ見て判断したら全豹一斑、必ず失敗しますよ。
  3. 君はいつも全豹一斑、もっと視野を広く持って考えてみてはどうかな?
  4. 全豹一斑とならないように、いろんな人から意見を聞いたりして情報を集めました。
  5. 健太くんはせっかちだから、全豹一斑、よく早合点して全体像を見落とします。
ABOUT US
北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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